2008年

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2007年

平成20年 第3回定例会 決算特別委員会(区民生活所管分)1
2008年10月10日

皆様、ブログを書くのが遅くなってしまいました。
本当にごめんなさい。

現在、世田谷区議会では第3回定例会が続いておりますが、
昨日、決算特別委員会での私の質問が終わりました。
今回は、そのご報告をさせていただきます。
今回は、区民生活委員会所管、文教委員会所管、そして都市整備委員会所管(約7分)
させていただきました。
まず区民生活常任委員会の所管分のご報告をさせていただきます。
今回質問させていただいた内容は主に次の3つ。
●「世田谷産の野菜の普及・促進について」
 (物価高騰・食の安全対策として地産地消の考えを取り入れて
  区民の方に安全でおいしい、顔の見える食材を提供する)
 
●区民の方の健康増進、また自然を知る、
 という環境教育の観点から、
 環境省が推奨している、エコツアーを世田谷区でも導入できないか?

●電子証明の手続きが、区内の総合支所5か所の窓口でできるようになったことの周知。
 これを契機に、電子申告の便利さをより多くの人に広く周知できないか?
内容はまた明日、書かせていただきます。

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平成20年 第3回定例会 決算特別委員会(区民生活所管分)2
2008年10月11日

まず、最初の質問を書かせていただきます。
●「世田谷産の野菜の普及・促進について」
(物価高騰・食の安全対策として、
 地産地消の考えを取り入れて
 区民に安全でおいしい、顔の見える食材を提供する)

まず最初に、世田谷区内の農産物の普及・促進について伺う。
最近、事故米・メラミン輸入・食品の不正表示等、
食に関する事件が発覚し、
国民の食に対する不安の声が相変わらず多く聞かれる。
実際に私の周りの区民の方にご意見を伺ったところ、
「いろいろな食の偽装が発覚し、
 普段売られているものに対しても大変不安だ。
 最近では国産にこだわっている。
 誰が作っているかがわかるとなおよい、安心する」
 というご意見を数多くいただいた。
そこで今回は、区民の方に安全でおいしい、
そして新鮮な顔の見える食材を提供するための1つの手段として、
世田谷区内の農産物の普及・促進について伺っていく。

世田谷区内の農産物は、
◎住宅地という周囲の環境に気を使い、
出来るだけ少ない農薬を使うよう努力して作られており、
顔の見える野菜なので、安全かつ安心であること、
◎そして農産物を一番熟れている時期に収穫し、
すぐに直売所などで売るので
本当においしく旬のものが食べられること、
◎そして主に直売所で売られているので、
消費者と生産者との間でコニュニケーションをとることができ、
消費者のニーズを聞くことができる、
などの利点があげられる。
私も先日実際にファーマーズマーケットに行き、
野菜のおいしい食べ方などいろいろな話を聞かせていただいた。
@そこで世田谷の農業を普及・促進させるためにはまず、
 世田谷区内で生産された野菜や果物の存在を
 区民の方に知ってもらうことが必要と思われる。
 世田谷産農産物の目印であるロゴマーク「せたがやそだち」の
 現在の周知状況を教えいただきたい。
また「せたがやそだち」の中でも、さらに品質のよい、
化学肥料・農薬が基準の半分以下である特別栽培農産物を
努力して作っておられる農家もある。
世田谷産農産物の「せたがやそだち」をブランド化することで、
収入が増え技術開発にもつながり、さらに味もよくなる、
という好循環になると思う。
そのためには区内だけではなく区外への周知も必要と考える。
例えば区報はもちろんの事、雑誌・フリーペーパーでも
「せたがやそだち」をとりあげてもらい、ブランド化をはかる。
そして世田谷の都市農業についても取り上げてもらい、
区内外の人に理解してもらうことが大切だと考えるがいかがか?

A「せたがやそだち」の存在を知らせることが普及・定着には必要だが、
それだけではなく、とにかく一度実際に食べてみて
おいしさを自分の舌で味わうことが普及する一番の近道であり、
リピーターが増える秘訣でもあると考える。
実際に私もそのことを実感した。
先日、仲間と二子玉川のファーマーズマーケットでせたがやそだちの野菜を購入し、
そのあとすぐに野菜をシンプルな味付けで調理して皆で食べ、
本当に何とも言えないおいしさだった。
大人も子どもも皆、口を揃えて、
「こんなに美味しい野菜が身近なところにあるなんて・・。
味が普段食べているものと違う。
カボチャもトマトも甘かった。
せたがやそだちは野菜をちょうど熟れる時に収穫するので、
本当においしい旬のものが食べられるのだな」
ともいっていた。
そのためにはきっかけ、
実際に食べてみる機会を作ることも必要。
そこで伺う。
区民意識調査では、
区内の農業イベント参加経験がある人は13.1%となっている。
せたがやそだちを食べるきかっけ作りとして、
区内イベントに行くための周知が必要だと思いますがいかがか?
またイベントでせたがやそだちの試食販売を行ってはいかがか?
区の見解をお聞かせいただきたい。

B最後に、せたがやそだちの普及には
「せたがやそだち」が売られている販売形態や販売場所の周知・改善も必要。
そのことについて伺う。
●販売場所の周知・改善だが
まず直売所マップをさらに多くの方に周知することが大切。
また区民意識調査では、
区内農産物を購入しやすいと思う場所は、
1スーパーやデパート(70.7%)2青果店・八百屋(30.2%)となっているので、
区民の方のニーズに合わせ、スーパーや商店街で売ることはできないか?
●また農産物の数の面から大量出荷が難しいのであれば、
販売場所のいろいろな工夫も考えられると思う。
特に世田谷の東部には農家が少ないこともあり、
区民意識調査では、区内産の農産物の購入経験は
砧南部では82.2%、玉川西部では73.9%に対し、
北沢東部では38.8%北沢西部では39.8%となっており、
東と西ではかなり差がある。
そこで、東側への区内農産物の普及のため、
例えば三軒茶屋の日曜・祝日の歩行者天国で
せたがやそだちを売ることも考えられると思いかがでしがいかがか?
●次に販売形態の工夫だが、
例えば団地などには、農家の人が直接売りに行く車販売も有効かと思う。
また区民意識調査では、
20代の区内産農産購入の経験は男性の17.7%、女性は25.0%と、非常に少ないことから、
若い方に対する普及方法として、ネット販売やコンビニ購入も有効かと思うがいかがか?

最後に、いくらニーズがあっても、作ることができる農産物には限界がある。
区民の方の期待を裏切らないよう、
味・品質を保ちつつ農産物を増やす基盤の整備、
例えば技術開発・またビニルハウスなどの施設栽培方法の工夫も必要と思うので要望させていただく。
そしてより多くの区民の方に、
安全で安心できる食材を提供していただきたいと思う。

答弁は明日、書かせていただきますね!

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平成20年 第3回定例会 決算特別委員会(区民生活所管分)3
2008年10月13日

今日はお約束の通り、
「世田谷産の野菜の普及・促進について」
(物価高騰・食の安全対策として、
 地産地消の考えを取り入れて
 区民に安全でおいしい、顔の見える食材を提供する)
の答弁を書かせていただきます!

@区内産農産物である「せたがやそだち」のロゴマークの周知状況は?
せたがやそだちのロゴマークは、区内産農産物のイメージアップとPRのため、
平成11年に農家が中心となり作成し、
商品登録を受けている。
区内産農産物のシンボルマークとして、
直売所の「のぼり旗」や販売袋、野菜を束ねる結束テープなどに使用している。
本年度の区民意識調査にると、
区内で農業が営まれていることを知っているのは8割以上だが、
区内農産物の目印である「せたがやそだち」マークの認知度は
約4割だった。
A雑誌・フリーペーパーでも「せたがやそだち」をとりあげてもらい、
ブランド化をはかる。
そして世田谷の都市農業についても取り上げてもらい、
区内外の人に理解してもらうことが大切だと考えるが、いかがか?
・区内には化学肥料や農薬の使用を通常の約半分以下に抑えて栽培し、
 東京都の特別栽培農産物の認証を受けている農家もある。
 しかし通常の栽培方法による農産物との違いを
 価格に反映しにくいという話も聞いている。
・これらの努力が区民の方々に理解されるよう、
 また「せたがやそだち」マークがさらに多くの消費者に認識してもらえるよう、
 雑誌・フリーペーパー、新聞などへの情報提供を含め、
 多くの機会をとらえ、これまで以上にPRしていく。
B区民意識調査では、区内の農業イベント参加経験がある人は13.1%となっている。
 せたがやそだちを食べるきかっけ作りとして、 
 区内イベントに行くための周知が必要だと思うが、いかがか?
 またイベントでせたがやそだちの試食販売を行ってはいかがか?
 区の見解を伺う。
・現在、区や農協の主催により花展や農業祭、即売会などのイベントを
 年間15回ほど開催し、
 ポスターやチラシ、区のお知らせなどでPRしている。
 しかし今年度の区民意識調査では、
 イベントへの参加経験者は13.1%にとどまりまだまだ少ない状況。
 いろいろな機会をとらえて、
 イベントの開催状況や内容についてPRを図っていく。
・またこれまでの農業イベントは、
 優秀な農産物を区民の方々に見てもらい、
 買ってもらうことを中心に事業が行われてきたが、
 味わってもらうことも区内産農産物の普及につながると考える。
 この秋に世田谷公園で開催を予定している農業祭では、
 世田谷の伝統野菜である大蔵大根の試食販売と即売会を行う予定。
・これからも「せたがやそだち」の美しさを実感してもらえるような
 農業イベントを検討していくとともに、
 多くの区民の方に足を運んでもらい、
 区内農業・農地の大切さをPRしていきたい。
C販売場所の周知・改善だが、
 まず直売所マップをさらに多くの方に周知することが大切。
 また区民意識調査で区内農産物を購入しやすいと思う場所は、
 1スーパーやデパート(70.7%)2青果店・八百屋(30.2%)となっているので、
 区民の方のニーズに合わせ、スーパーや商店街で売ることはできないか?
 東側への区内農産物の普及のため、
 例えば三軒茶屋の日曜・祝日の歩行者天国で
 せたがやそだちを売ることも考えられると思うが、いかがか?
 次に販売形態の工夫だが、
 例えば団地などには、農家の人が直接売りに行く車販売も有効かと思う。
 また区民意識調査では、
 20代の区内産農産購入の経験は男性の17.7%、女性は25.0%と非常に少ないことから、
 若い方に対する普及方法として、
 ネット販売やコンビニ購入も有効かと思うが、いかがか?
 区の見解を伺う。

現在、区内の限られた一部スーパーでは、
「せたがやそだち」を期間限定で販売している。
これは農家と直接栽培契約や特定仲介人を経由した限定仕入れによる販売例である。
三軒茶屋のふれあい広場では、
年2回農協や農家の協力を得て農産物即売会を開催している。
販売開始から2時間程度で売り切れてしまうほどの人気ぶり。
セラ・サービスの会員向けだが、
「せたがやそだち」の季節の花や野菜セットを通信販売方式で販売している。
しかしこれらの方法では、限られた消費者だけしか入手できないのが現状。
より多くの区民の方々に「せたがやそだち」を味わってもらうために、
区長の指示を受け、
身近な商店街で区内産農産物を購入できる仕組み作りを検討している。
農家や農協、市場や青果店、商店街などで
様々な関係者の協力により、区内産農産物の流通システムを構築していく。

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「せたがやそだち」のロゴマークです
2008年10月14日

これが「せたがやそだち」のロゴマークです!!
世田谷産農産物目印です。是非買ってみてくださいね。
みずみずしくて、やみつきになります!

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平成20年 第3回定例会 決算特別委員会(区民生活所管分)4
2008年10月15日

次に環境について、です。
区民の方の健康増進・自然を知る、という環境教育の観点から
環境省が推奨しているエコツーリズムの考えを、
世田谷区でも導入できないか?

人間は体が資本であり、健康なくしては経済活動も何もできない。
健康であっては初めていろいろなことができる。
そのために人々は自然を求めて、
自然と触れ合おうといろいろな所に出かけたり、
また緑が多い所に移り住んだり緑を植えたりする。
緑は酸素を人間に供給してくれるし、
緑があることで病気を予防することもできる。
自然あっての人間である。

2008年の区民の意識調査でも、
区内で誇れるもの、自慢できるもののとして、
「自然・公園(等々力渓谷・世田谷公園等)が68.7%で第1位、
またあなたが考える区の魅力をひとことで表現すると、という質問には
「水と緑が豊かなところ」が、43.2%で第1位を占めている。
このことからも、世田谷区民は、緑を求めていることがわかる。
一方、最近では地球温暖化はもちろんのこと、
地震・津波・ハリケーン・ゲリラ豪雨など、
今まででは考えられないようなことが、世界各地で起こっており、
地球の変化を感じる。
その対策として、まず私たちは自然を知り、
そして自然と向き合い共存していかなければならない。
最近ではそのための手段として、
ただ観光するだけでなく、新しい観光の形であるエコツアーが
全国でも注目されてきている。
エコツアーとは、
一定のルールを作って環境を保護しつつ自然生かし、観光に利用する。
そして経済を循環させ地域振興を図るという、
エコツーリズムの考えを実践するためのツアーで、
国でも平成19年6月にエコツーリズム推進法が制定され、
全国各地で推進されている。
また10月1日から新しく観光庁ができ、
これから国をあげて観光施策に力を入れていこうとしている。
エコツアーに参加することにより次のような利点がある。
・参加者は自然と触れ合い自然の中を歩くので、健康を保てる
・病気予防・メタボ対策になる
・普段のストレスが解消される
・また自然の生態系など、自然を知ることができ大きな感動を得る
・そして普段の生活の中でも、環境保護を意識するようになり環境教育になる
・そしてエコツアーを受け入れる側も経済が潤い地域振興につながる

私も今まで屋久島・知床・沖縄のヤンバル・カナダ等、いろいろな所に行き、
それぞれ自然なくしては生きていけない、共存することが必要である、
ということを身にしみて感じた。
台風・地震・津波・水害はもちろん、
日々の生活においても私たちの生活や経済活動は、
天気に左右されることが多い。
このことからも、これからは自然と共に生きることが必要。
そのためには、世田谷区でこの豊富な緑を活かし、
新しい観光の形であるエコツーリズムの考えを導入し、
区民に向けてエコツアーの促進を促してはいかがかと考える。
そこで質問をさせていただく。
@まず、今まで区内にはいろいろなイベントがあるが、
区内の自然を生かしてエコツーリズムの考えを取り入れ、
環境を意識した企画をエコツアーと命名し、
区民の皆様に推奨できないか?
答弁
エコツーリズムについては、
地域ぐるみで自然環境や歴史文化などの、
地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、
その価値や大切さが理解され、保全につながっていくと理解している。
観光客に地域の資源を伝えることにより、地域の住民も資源の価値を再認識し、
地域の観光のオリジナリテイが高まり、
活性化させるだけでなく、この取り組みによって地域社会そのものが再生されていく、
というものである。
平成19年に成立したエコツーリズム推進法によれば、
「自然環境の保全」や「環境教育」の場としての活用が基本理念とされており、
お話にありましたエコツアーという名称は使用していないが、
「区民健康村」である川場村で行われる様々な事業は
こうした理念で実践されていると認識している。
今後、エコツーリズムの理念を取り入れた自然環境の保全等について、研究していく。
Aまた現在、川場村はもちろん、
それ以外の世田谷区と交流のある他自治体、
例えば宮古島や松本市などと協力し、
安くて健康にいい、そして自然・環境・文化を発見する旅であるエコツアーを企画し、
より多くの区民に提供し推進できないか?
答弁
ふるさと区民まつりでの物産展などを通じ、区と交流のある自治体は35ほどある。
それらの自治体の中には、
事業者がエコツアーを企画しているところもあると伺っている。
また議会からも、
ふるさと区民まつりでの交流を、市民レベルでの交流に深めていくよう、
ご意見をいただいている。
今後、委員ご指摘のエコツーリズムの考え、基本理念等も踏まえ、
市民レベルでの交流の手法等について、検討を進めていく。
B最後に、国で10月1日から新たに観光庁ができ、
国では、観光による地域活性化に本格的に力を入れ始めた。
その中、世田谷区でも、
区民が楽しむ観光はもちろんのこと、
それだけでなく地域活性化・財源確保のために区外からの集客を狙う観光事業にも
力を入れるべきと思う。
都心にありながら資源が豊富である、という世田谷区の特徴を生かし、
区民の方との交流も視野に入れ、
エコツアーを利用して区内外の人を対象に観光事業を行えないか?
区の見解を伺う。
答弁
区における観光施策の目的としては、
区民が世田谷の観光資源を楽しみ、愛着や誇りを持つ"区民が楽しむ観光"と
多くの人が世田谷を訪れたい、楽しみたいと思う"区外からの集客を狙う観光"がある。
産業ビジョンにおいても、
世田谷の資源や特性を生かした観光をきっかけとして、
産業交流のイベント実施などを通じて、他地域との交流を深めることにより、
新たなビジネスチャンスや更なるにぎわいを創出し、
地域活性化につなげることを目指している。
この観点からご提案についても、
区内で楽しむツアーと、交流のある区内外の地域におけるツアーの両面から、
観光事業としての組み立てを研究していく。

要望
区民の方がエコツアーに参加することにより、
参加者は自然を知って感動し心が潤う、そして環境を意識し配慮するようになる、
また地域にとっても経済が循環するので、
メリットを生かし、エコツアーの推進を要望させていただく。

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平成20年 第3回定例会 決算特別委員会(区民生活所管分)5
2008年10月16日

区民生活委員会所管分の最後の質問です。
皆さん、電子申告をご存じですか?
電子申告で、行政機関へのいろいろな手続きを行うことにより、
わざわざ足を運ばずに、自分のパソコンでいつでも申告できる、
またなり済まし防止にもなり、セキュリテイー面でも安全です。
身近なこととして、確定申告の時には特に便利です。
確定申告を国税電子申告・納税システム「e-Tax」で行うことの利点は、
主に次の4点。
・自分のパソコンでいつでも申告できる
・他人によるなりすまし防止、データの改ざん防止
・最高で5000円の所得税税額控除が受けられる
・医療費の領収書や源泉徴収票等の書類の提出又は提示を
 省略することができる。
(確定申告期限から3年間、添付書類の提出又は提示を求められることがある)
そしてそのためには電子証明書をとることが必要。
しかし、まだ電子申告を知らない方もいらっしゃるので、
区民の皆様に便利であることを知っていただき、
皆様が手続きをする際、手間を少しでも減らしたいと思い、
今回、10月1日から電子証明書をとることができる場所が、5つの支所に拡大したことに伴い、
その周知を拡大する方法について、質問させていただきました。
内容は次の通りです。


●電子証明の手続きが5か所の窓口でできるようになったことに伴い、その周知方法。
これを機に、電子申告の利点を区民の方に知らせることで
電子証明の手続きの周知・広報。手続きをする人を増やす。
そこで電子証明書の周知拡大の方法について伺う。



10月1日から電子証明書(公的個人認証)の手続きが、
今までは区役所第3庁舎窓口1か所のみだったが、
区内の5つの総合支所の窓口でできるようになった。
私の周りでも大変便利になった、よかったと声があり、
よい取り組みだと思う。
しかしまだ電子証明書の存在、また何に必要なのか、
電子証明書を取って電子申告をすることでどんな利点があるのか、
を知らない人が中に入ることも事実。
そもそも電子証明書は行政機関等への電子申請をするときに必要で、
窓口に行かなくてもパソコンでどこでもいつでも申告が出来る、
また手続きが早い、
ネット申告なので人件費も削減できる、
他人によるなりすまし防止にもなる、などの利点がある。私たちの身近なところでは、
所得税・法人税・消費税等の確定申告をする際、
e-taxを利用することで、わざわざ足を運ばなくても自分のパソコンでネット申告でき、
支払いもネットバンキングが利用できる、
また最高で5000円の税額控除が受けられる等、
働く世代の方には特に便利。
人はその物事の利点や必要性を知ることで関心を持つ、動くと思うので、
このような電子申告の便利さ、またそのためには電子証明書が必要だ、
ということをより多くの人に知らせることが大切であると思う。
そしてさらに今回、電子証明書の手続きが可能な場所が5箇所に拡大されたことを契機に、
電子証明書を周知することで、証明書をとる人を増やすことが可能と考える。
そこで伺う。
質問
今回、どのような経緯から受付窓口を5か所に拡大したのか?
また電子証明書を普及させるために、
このことを今後どのようにPRしていくのか?
区の見解を伺う。

答弁
・公的個人認証サービスは、
 インターネットを利用した電子申請・届出に際して
 必要な本人確認を、あらかじめ電子的なシステムによって行う制度で、
 電子証明書を用いることで、窓口に行かなくとも自宅等からパソコンで手続きができ、
 他人による「なりすまし」や「データの改ざん」を防ぎ、
 オンラインの手続きを安全に行うことができるというものである。
 特に昨年度は国税の電子申告(e-Tax)利用で、
 最高5000円の所得税税額控除を受けられること等もあり、
 平成18年度に754件あった公的個人認証サービスの申請件数が3189件と大きく増加した。
 本年度も昨年度以上に申請件数の増加が見込まれる等、
 ニーズが拡大している状況もある。
・今般の受付窓口拡大については、
 住民基本台帳カードを発行している5地域窓口で、合わせて手続きができるようにし、
 区民の利便性を高めることとした。
・周知についてだが、電子申請はパソコンをを利用されるところから、
 ホームページによるPRを主力として、
 区のお知らせ・出張所拠点窓口や区内3税務署において、
 チラシ配付等を行っている。
 今後とも、3税務署等との連携を図りながら、
 各媒体を利用し、周知に努めていく。

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今日の世田谷
2008年10月19日

10月15日発行の世田谷の区報に、
世田谷の農業・農産物の特集が載っています。
先日の決算特別委員会で取り上げたばかり。
農業・農産物に関する情報がたくさんあるので、
ぜひ読んでくださいね!
ちなみに駅や図書館、出張所に置いてあります。

また先日、写真でご紹介した、
二子玉川のファーマーズマーケットが掲載さてれいます。

写真でご紹介しましたが、
詳しい説明はしていませんでした。
ごめんなさい。
二子玉川にある、ファーマーズマーケットは、
4月22日にオープンした、農産物直売所です。
個人直売所ではなく、
砧地区の農家の方が、共同で農産物を売っています。
共同直売所なのです。
区内では、「街のほっとステーション」の第2号の施設です!

私も先日行かせていただきました。
主に世田谷産農産物「せたがやそだち」を売っており、
朝9時から16時30分まで営業しております。
私は朝9時前に行きましたが、
日曜日ということもあり、並んで買いました。
あっという間になくなってしまい、人気の高さを実感しました。
家に持ち帰り、さっそく調理を開始。
大根の煮物、かぼちゃのサラダ、
またバジルを使ったトマトとモッツェラチーズのパスタを作りましたが、
なんとおいしいこと。
特に、大根はみずみずしく、びっくりしました!!
その日のうちに食べないと、味が落ちる、
とのことです。

皆さんも是非お試しあれ。
ちなみに、2階はカフェになっており、
下で売っている「せたがやそだち」を使ったメニューがあります。

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平成20年 第3回定例会 決算特別委員会(都市整備所管分)1
2008年10月20日

電動式カートの安全利用について
先日の一般質問で、電動式カートについて取り上げたので、
本日はもう少し具体的な取り組みについて、伺っていく。
まず、先日の一般質問で、
電動式カートは道路交通法上、歩行者扱いなので、
電動カートが車両ではなく歩行者であるということを、
自転車・自動車を運転する人、そして何より同じ歩道を歩く歩行者1人1人が、
それぞれ認識を持つことこそが大切ではないか、
そのための周知をすべき、
ということを質問をさせていただいた。
本日は具体的に、質問をさせていただく。
まず、カート利用者に対しての安全対策について伺う。
電動式カートを使う利点は次の通り。
・高齢化に伴い、足腰などの身体が低下した方が、
 誰かの手を借りることなく1人で自由に外に出ることができる
・例えば大型スーパーに入ることができるなど、行動範囲が広くなりライフスタイルが広がること
・電動カートは介護保険が適用されることもあり、安く購入・またはレンタルも可能である。
 よってこれから利用者が増えることが予想される。
しかし電動カートはブレーキがないこともあり、
慣れるのに少し時間がかかることも事実。
実際に利用されている方のお話を聞くと、
ブレーキがないので、感覚をつかむまで、近くの公園で何度も練習した、
また広い所から狭い所に行くのが難しい、
特に公園の入口にあるさくをくぐりける時に苦労する、段差が怖い、
というご意見があり、
やはり運転するにはそれなりの練習が必要だと思う。
そこで伺う。
@現在、区内の電動カート利用者に対しての安全教室を、
 区で行っているのか?現状を伺う。
 
答弁
 ・電動カートは、障害のある方や高齢により足腰が弱った方が主に利用している。
 ・区では現在、電動カートの安全教室を実施していないが、
  警視庁交通部では年に数回、
  世田谷区喜多見の警視庁交通安全教育センター1か所で、
  安全教室を希望者に対して開催している。
 ・その理由としては、
  電動カートを遠方から持ってきていただくことは困難なため、 
  安全教育センターで電動化カートを5台用意し、ここまで来ていただいている。
  それも高齢者が多いため、バス等で送り迎えをしている、と聞いている。
A区では区民の方に安全教室を実施していない、
また警視庁交通部では希望者に対し、喜多見の警視庁交通安全教育センター1箇所で、
安全教室を実施しているとの事だが、
高齢化が進んでおりカート利用者が増えることが予想される・またそれに伴う事故発生状況の推移から、
自動車や自転車・同じ歩道を歩く歩行者へ、、
カートが歩行者であることの周知はもちろんのこと、
それ以外に何より、電動カート利用者自身に対しての安全対策を強化することも必要。
例えば、
◎歩道のない道路では歩行者と同じでように右側端を通行すること
◎歩行者との間隔に注意すること
◎斜め横断の危険性
◎踏切には溝があることから、車輪を取られ脱輪の可能性があり危険であるので、
 端によりすぎず直角に横断すること
◎坂道でのスピード調整など、電動カート利用者への安全対策の強化へも必要。
警視庁と協力して区内の安全教室の機会を増やすことや、
利用者に対し、警視庁交通安全教育センターでの安全教室のさらなる周知も必要と思うが、
いかがか?
答弁
高齢化が進む中、
足腰の筋力が低下した高齢者の屋外での移動手段としての電動カート利用者は、
今後増加すると思われる。
カートの安全利用を考えた時に大切なことは、
そのカートを操縦する能力を持っているか、
街の中で状況判断ができ、それに対応した行動がとれるか、
の2点である。
通常、障害者は東京都心身障害者福祉センター(高田馬場)で、
専門的にこの2点をチェックし、
高齢者が介護用品として使用する場合は、ケアマネージャーがケアプランとして組み、
カートのメーカーが適応能力があるか、
を同じくチェックして判定する、と聞いている。
 利用者は保健福祉の部局を通じて電動カートを利用する仕組みとなっていることから、
事故が多くなっているという実態があることを
所管に伝えていく。
 要望:
 操縦能力や判断能力のチェックはもちろん必要だと思う。
 それと共に現状では、
 利用者は保健福祉の部局を通じて電動カートを利用する仕組みになっているとのことなので、
、保健福祉所管に事故がある実態を伝えていただきたい。
 それと同時に、
 やはり区民の方が安心して道路を通行するためには、
 道路整備という視点が欠かせない。
 電動式カートの安全対策についても、
 道路整備という視点を持ち認識していただくことを要望する。

最後にもう1つ伺う。
6月の新聞記事では、
経済産業省の発表で、
市場にあるハンドル型電動車いすの多くは日本工業規格に適合しているが、
一部に坂道時の速度超過など、
適合しない製品、動的安定性が十分でない製品が存在していることに加え、
各機種間で操作方法が統一されていないため、
使用者が誤操作する可能性の実態がある、とある。
電動カートを利用する人は電動カートを信用して利用するわけで受動的。
また、時速6km以上出るなんて、まさか基準を超えるなんて思っていない。
規定内の電動式カートがどれか、ということを見抜くことはできない。
しかし規定外のもの、特にスピードの出るものに関しては、
非常に危険。
区はこのことについて、認識はあるのか?
国の動きとともにお聞きしたい。
(平成19年に独立法人 国民生活センターが行った電動3・4輪車の安全性のテストによると、
 行政への要望として、
 電動車いすとして販売されていながら、
 最高速度や車体の大きさが道路交通法の基準を大きく超えているものがあった。
 特に速度の出るものは非常に危険であるため、
 販売したものも含めて販売業者への改善指導を要望する。とある)
答弁
ハンドル型電動カートの安全対策を図るために、
速度・安定性・操作方法などに関する技術基準、
例えば乗車したままでクラッチを解除できない、手動ブレーキを設ける、
坂を下がる際の最高速度は時速6km以下、後進の最高速度は時速2km以下などの基準を設け、
法的に義務づけることを目的として、
国において6月26日の消費経済審議会に、
消費生活用製品安全法の規制対象品目に
ハンドル型電動カートを指定することについて、諮問されたところである。
年内を目途に答申を受け、
その結果で来年度から反映する予定である、と聞いている。
要望:
区民の皆様の安全ということを考えると、
  せめて区民の方が使うものに関して、区も国に任せきりではなく、
  国と連携しチェックを強化するなど、
  区も何かしらの対策が必要だと思うので
 、そのことを検討していただくことを要望させていただく。

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平成20年 第3回定例会 決算特別委員会(文教委員会所管分)1
2008年10月22日

本日は、決算特別委員会の質問の最後の領域、
文教委員会所管分の質問を書かせていただきます。
私が質問したことは主に次の3つ。

●農業体験の地域間格差について
●学校図書館の充実について
●学校図書館の地域開放の推進について
1つずつ書かせていただきます。

●農業体験の地域間格差について
 先日の区民生活所管の質問の中で、
世田谷の東部に農家が少ないこともあり、
2008年の区民意識調査では、区内産農産物の購入経験は
砧南部では82.2%、玉川西部では73.9%に対し、
北沢東部では38.8%北沢西部では39.8%となっており、
東と西、特に環状7号線の内側と外側ではかなり差がある。
よって環状7号線の内側への世田谷産農産物の普及をしてはいかがか?
という質問をさせていただいた。
本日はそれに関連して
教育の観点から質問をしていく。

現在、区内の小学校で、
学校の畑に農家の人が来たり、子供たちが近隣農家に行ったり
という農業体験を授業で取り入れている。
農業体験は、実際に自分たちの食べているものがこんなに苦労して作られているのだ、
ということを実感できその結果、
・食べ物を大切にする、
・また作る人の顔が見えるので、生産者の方々に感謝の気持ちを持ち、食べ物を残さない、
・またもったいないの精神が生まれる、
・そして何より自分で収穫したものを食べた時の喜びを経験できる
など様々な利点がある。
大変よい取り組みだと思う。
しかし環状7号線の内側には農家が少ないという厳しい条件もあり、
環状7号線の内側と外側では
子供たちの農業体験の中でも特に農家での体験について、
格差があるのが現状。
そこで伺う。
質問
環状7号線の内側の学校でも、
農家での体験の機会を増やすことが必要と考えるが、
区の見解をお聞きする。

答弁
・農業体験は農家の大切さを知る機会として、
 あるいは自然体験、食育、環境教育等の一環としても効果がある。 よって世田谷区においても、
 昨年度は60校の小学校で農業体験を行っており、
 今年度は64校すべての小学校で農業体験を実施する予定。
・各学校では、区内農家の方から農業の話を聞いたり、
 校内に作った畑や水田等で収穫を体験するほか、
 区内農家の方やJA(農協)の協力により、
 直接、区内農家の畑で作物の収穫を体験したりと、
 各学校の実情にあわせ農業体験を行っている。
・お話の通り、環状7号線の内側の学校では、
 農家も少なく子どもたちが直接農家の畑で農業体験を行うことが困難な状況にある。
 今年度は15校中10校が、直接農家での農業体験を実施する予定。
・区教育委員会では、今後も農家での農業体験をはじめ、
 子どもたちにとって充実した農業体験が行えるよう、
 周辺の農家の状況等、各学校の実情を踏まえながら、
 必要な支援を行っていきたい。

 要望
 
 実際に農家で体験することで、子供たちは食べ物の大切さに気づき、
 食べ物を残さなくなり、感謝の気持ちが強まると思う。
 是非積極的に進めていただきたいと思う。
 また区内の高校や大学とタイアップして農業体験を積極的に行っている小学校も一部あるので、
 このこともさらに進めていただくことを要望させていただく。

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平成20年 第3回定例会 決算特別委員会(文教委員会所管分)2
2008年10月24日

●学校図書館の充実について

3月の定例会で公共図書館の充実について取り上げた。
本日はそれに関連して、学校図書館の充実について、
いくつか質問をさせていただく。

本は知の宝庫。
本を読むことで知識が増えるのはもちろんのこと、
そればかりでなく本は安価な娯楽でもあり、
読者に考える力・想像する力を与えてくれる。
テレビなどの映像は、物事の本質を目と耳で伝えることができ、
製作者が伝えたいこと、意図することをほぼ、正確に伝えることができる。
一方本は、例えばその小説の主人公のとらえ方は人によってそれぞれ違う、
というように、1人1人に考えさせる、余白の部分がある。
本はいろいろな解釈ができ、物事を多面的に捉えることができる。
よって本を読むことで、考える力・また物事を多面的に捉える力が身につき、
想像力を膨らますこともできる。
そして何より活字離れが進んでいる現在、
本を読むことで字を覚える、という利点もある。
そこで伺う。
現在、世田谷区内の小・中学校における読書・特に読書感想文に対する取り組みをお聞きする。
答弁
・区立小学校では、子どもたちが読書に親しむことを促すため、
 学校の実態に合わせて図書館ボランテイアによるブックトーク、
 お勧め図書の展示、児童の読書感想文の掲示などを行っている。
 また区立中学校では、平成19年度より全校で朝読書を行っている。
・また世田谷区立小学校教育研究会の図書研究部では、
 今年度、第50集となる読書感想文「ともしび」を発行し、
 子どもが読書の時間や夏休みなどに本を読み、
 読書感想文を書くことで感じたことを表現したり、
 友達の作文から学びあうといった取り組みも行っている。
要望
読書感想文を書かせることはよい取り組みだと思う。
私も小学生の時には、
1か月に読む本の冊数を決めて、読書感想文を定期的に書き、
また夏休みの宿題では自分が書いた読書感想文を約100ページの文集にしていた。
読み書きは基本であり、本を読んだだけでなく文章を書くことにより漢字を覚え、
考える力や書く力、また表現力も付くと思うので、
これからも読書感想文を書く機会を増やしていただきたいと思う。

さて、子どもたちが本に触れることができる身近なところとして、
学校の図書館がある。
まず子供たちが本を読むようになるには
子供たちが本を使いやすい、また借りやすい環境をつくることが必要。
私の友人の教師は、
「子供たちは本が大好き。でも本が全体的に足りない。
 学校の図書室は、例えば読みたい本を借りる時はもちろんのこと
 その他にも図書の時間や、生活の時間の中で調べ学習をする際に頻繁に使う。
 探している本がない場合は諦めてパソコン室に行って検索をする」
 と言っていた。
子どもたちが本を読みやすい環境を作るには、
まずその本自体を増やす必要があると思う。
そこで、蔵書についての今後の取り組みについて、
区の見解を伺う。
答弁
・「世田谷区子ども読書活動推進計画」では子どもの読書活動は、
 子どもたちが言葉を学ぶとともに感性を磨き、より深く生きる力を身につけていく上で、
 欠くことができないものとされている。
 学校はこうした子どもたちの読書への意欲を高めるために良い環境にあり、
 学校での子どもたちの読書習慣を培うために
 学校図書の充実が大切であると考えている。
・学校図書の充実については、
 平成18年3月に策定した世田谷区子ども読書活動推進計画を掲げ、
 平成18年度から19年度にかけて積極的に取り組んできた。
 今後とも子ども読書推進計画を踏まえ、
 区立小・中学校の学校図書の充実を図っていきたい。

要望
 本は調べ学習の際の、子ども達の情報源であり、知の宝庫でもあるので、
 これから今まで以上に、本を増やすことを要望させていただく。

 本を増やすことも必要だが、
 本を増やすだけでは子供たちが本を使いやすい環境にはならないと考える。
 友人の教師は、
 「図書室に、常時専門の司書がいてくれたら本当に助かるのだが・・・。
 調べ学習の時に、探している本の探し方をそのつど子ども達に教えてくれる。
 そしてレファレンスサービスが充実し、
 子どもたちに、自分がほしい情報を、何を使ってどのように調べたらいいか、
 を体系的に教えてくれ、ノウハウを子ども達は学ぶことができる。
 常時司書がいることに意味がある。
 このことで、何より子どもたちが図書室に行きやすくなるし
 司書とコニュニケーションをとれる、その結果本が好きになり本を読む子が増える。
 また、子ども達だけでなく教師にとっても助かる。
 図書の時間は国語の中でとることとなっており担任の教師の裁量による場合が多いが、
 司書がいると図書の年間計画も作ってくれるので、計画的に教えられる。
 通常は司書教諭が学校図書館の管理することになっているが、
 担任を持っているので現実的には難しい。
 また本の破損が激しいので、司書がいることで本の整理はもちろんのこと、
 破損した本の処分など本を管理してくれるので、探したい本、がすぐに手に入る、
 図書館が綺麗になる」
 と言っていた。
 このような意見からも、常時、専門の司書を置くことは、いろいろな利点がある。
 例えば島根県の斐川町では、
「充実した学校図書館を作るためには専門的な知識と経験を持つ司書の存在が欠かせない。
 常時司書が学校図書館にいることで、
 貸出や返却・レファレンス・配架といった基本的な業務を効率よく行うことができ、
 その学校・学習活動・その子ども達に見合った選書や利用しやすい環境を整えることができる」
 という考えから、平成18年度に学校司書と呼ばれる専門の司書を公共図書館から派遣し、
 学校図書館に常時いるようにした。
 その結果、図書室が明るくなり
 子ども達が図書室に行く回数また図書室で過ごす時間が増えた、
 そして貸出し数もかなり増えた、」
 という効果がでている。
 町内の方からも、
 「諦めかけていた学校図書館の存在が復活した!本を読む子が増えた。」
 という多くの声があった、とのこと。
 
 さて世田谷区の現状だが、
 世田谷区では平成8年度から1日6時間・年に100日、学校図書館事務臨時職員という人を置いている。 これは23区内でもかなり早く導入され、よい取り組みだと思う。
 しかし現在は、複数の人が短い期間を、断続的に行っている、
 そして司書の免許を持っていない人が多いことが現状。
 そこで、図書室に常時、人がいるというように、
 専門性の高い1人の司書の方を継続して置く・または図書館に配置する人数を増やす、ということにより、
 子どもたちに安心感を与え図書室を使いやすい環境をつくれると思うが、いかがか?
 区の見解を伺う。
 またコスト面・人材確保の面から常時が難しくても、
 学校図書館に配置する人の質の確保、具体的に司書の資格を持っている人の割合を上げる、
 など工夫ができると思うがいかがか?
 以上の2点について、区の見解を伺う。

答弁
・学校図書館事務臨時職員は、
 1日6時間で100日、1日3時間なら200日配置することが可能。
・学校図書館事務臨時職員を常勤とすることは困難だが、
 各学校では司書教諭、図書委員会担当教員、学校図書館事務臨時職員、各学校の図書ボランテイアなどが、
 図書室の環境整備、読書活動の充実などを行っており、
 今後も連携協力して、児童・生徒の読書活動を支援していく。
要望
なかなか難しいとは思うが、様々な工夫をしていただくことを要望させていただく。

次に子どもたちが本を読む環境をつくるためには本を増やすだけでなく、
子どもたちのニーズに合った本を取り寄せることができるような
環境作り・工夫も考えられる。
それは検索サービスである。
まず、世田谷区内の各小中学校の図書室に、
検索用のパソコンが置いていないところが多いのが現状なので、
まず各学校の図書室に1台、検索用のパソコンを置いて本をパソコンで管理することが必要。
そしてさらに発展して、
例えば世田谷区内の16つの公共図書館と区内95校の小・中学校の図書館、また小・中学校どうしが連携をし、
個々ではなく区内公立図書館や小中学校の図書館すべてが、
相互に本を借りられるようになれば、
探している本がすぐに手に入り便利になると思うので、
このような取り組みをしていただけることを要望する。

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平成20年 第3回定例会 決算特別委員会(文教委員会所管分)3
2008年10月26日

●学校図書館の地域開放の推進について
以前、予算特別委員会でも質問させていただいたが、
さらに具体的に質問させていただく。
まず、学校の授業がない日は、
土・日・夏休みなどの長期休業を合わせると、年間約140日ある。
学校図書館は区の共有財産であり、有効活用すべきと考える。
また学校が使われていない時間を利用し、地域開放をすることで、
次のような利点がある。
・図書室が使われていない時間に、有効活用できる
・大人と子供の交流の場になり、地域との絆が深まる
・子どもと親のコニュニケーションの場になる
・子どもたちが普段の授業でも、学校の図書室を意識するようになり
 本を読む習慣を身につけられる
・土日に勉強しやすい環境を作ることができる
また他の自治体の例をあげると、
例えば札幌市では、地域の子どもは地域で育てる、という視点に立ち、
学校・家庭・地域の人々が連携して子どもたちを育成する事業の1つとして、
学校図書館の地域開放事業を昭和53年から行っている。
昭和53年の開始から、年平均3校ずつ開放校として、学校図書館の地域開放を行っており、
現在では小・中90校で主に週3回、13時から16時に、
各学校それぞれ、年に約110回行っている。
このようなことから、
現在、世田谷区では船橋小・桜丘小の2校で、土・日に学校図書館の地域開放を行っているが、
地域開放校を増やすなど、今後地域開放をさらに推進していく必要があると思う。
区の見解を伺う。

答弁
・学校図書館の地域開放事業は、
 子どもの読書活動の推進とともに、親子ふれあい活動への支援など、
 地域コニュニテイーの活性化に資することを目的に、
 土日の午後を主な開放日として、船橋小学校と桜丘小学校の2校にて実施。
・現在3年目を迎えた船橋小学校では、
 今年4月から9月までに39日間開放して514名の利用があり、
 桜丘小学校では、平成19年度に18日間開放して311名の利用があった。
 船橋小学校では、この9月から、
 かねてから利用者よりより要望があった土日曜日の図書の貸し出しについて、
 在校児童を対象に開始。
 また桜丘小学校では、児童や幼児を対象としたイベントを積極的に行うなど、
 活動内容も広がりをみせている。
・今後は引き続きモデル校2校の検証を行っていくとともに、
 各学校独自の取り組みとも比較検証しながら、地域特性に応じた視点を踏まえ、検討していく。

要望
 例えば幼稚園と小学校が隣接している学校などを地域開放にすることは、
 親子のコミュニケーションの場という観点からも有効だと思うので、
 地域開放を具体的に進めていただき、開かれた学校図書館にしていただくことを要望させていただく。

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