2008年

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2007年

第4回世田谷区「開かずの踏切」解消促進大会
2008年07月03日

 昨日の夜に烏山区民センターで行われた、
開かずの踏切解消促進大会に行ってまいりました。
昨年の10月に行われた決算特別委員会の中で、
区民生活に影響を及ぼすこととして私も開かずの踏切について取り上げさせていただき、
提案・質問をさせていただきました。

今回の開かずの踏切解消促進大会は、
開かずの踏切の解消対策はもちろんのこと、
世田谷区の街づくりにとっても、
重要な大会である、と思っております。
 
昨年もブログで取り上げさせていただきましたが、
現状をもう一度書かせていただきます。
 
開かずの踏切とは、
ピーク時、一時間に40分以上遮断している踏切のことです。
 開かずの踏切は、自動車等の渋滞を招くのはもちろんのこと、
歩行者の安全を脅かす、
踏切事故の危険性あり、
また生活圏を分断するなど、
経済的損失も大きく、大きな問題となっております。
 
現状は、
世田谷区内には現在、44箇所の開かずの踏切があります。
 
内訳は、
京王線 23箇所
井の頭線 8箇所
東横線 3箇所
大井町線 1箇所
現在事業実施中の小田急線 9箇所
となっております。
そのうち京王線は、
世田谷区内23箇所の踏切全てが開かずの踏切となっており、
かなり深刻な問題となっております。
またピーク時、一時間のうち54分遮断している、
スーパー開かずの踏切は、
日本国内54箇所のうち、京王線内に8箇所もあります。

 
そのような中で
京王線の代田橋駅〜八幡山駅付近の区間が
連立立体交差事業の新規着工準備箇所として、
国に採択されました。
 
開かずの踏切解消のためには、
京王線連立立体交差事業の早期実現が必要不可欠です。
そのために区ができることは、
街づくりの観点から、街づくり計画を早く作ること、
また本事業が世田谷区にとって真に必要な事業であることを、
国・都に知らせ、
その整備のための安定的な財源が確保されるよう、
国・都に強く要望し、働きかけを行っていくことが
大切なのです。
 
と同時に、
代田橋駅〜八幡山駅付近だけでなく八幡山以西についても、
引き続き早期の事業化を要望していく必要がある、
と改めて思いました。 

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就労支援総合窓口の開設
2008年07月06日

先日、区民生活常任委員会の中で取り上げられ、
皆様にもご報告させていただきましたが、
7月1日から、
三軒茶屋の世田谷産業プラザで、
就労支援総合窓口が開設しました。
 
この窓口は、
就労に関する相談から紹介までを一貫して行っています。

区内事業者の経営の安定と、
区民の雇用の確保・企業内の福祉の充実を目的とし、
就労に関するマッチングを円滑に推進するため、
無料の職業紹介を実施しています。
 
世田谷産業プラザ4階
(世田谷区太子堂2−16−7)
電話03−3411−6604
 月〜金曜日の9時から17時まで行っています。
(ただし、仕事相談希望の方は、要予約)

詳細を書かせていただきますね。
 
おしごと相談コーナーは、
「お仕事を探している方」・「人材探しの事業」
それぞれが求人登録をし、
おしごと相談コーナーで、相談が請けられます。
そして、職業紹介・人材紹介をそれぞれに行い、
就労のベストマッチングを行います。
 
「お仕事を探している方」には、
個々の状況に応じ、その人に合った支援を選択ができます。
 
例えば、
・何をしたらいいのか分からない
⇒自己理解のために、
 就職活動基本セミナー・キャリアカウンセリング・働き方の情報提供等
 を行う。

・スキルや経験がない、適職が分からない
⇒職業理解のために、
 適性診断・適職診断、職業訓練の案内、
 資格取得の案内、職種別セミナー等を行う。
 
・複数トライしているが受からない
⇒求職方法理解のために、
希望企業就職のための具体的アドバイス、
求人情報の提供、具体的な仕事紹介等を行う。
 

また、「人材探しの企業」には、
・人材募集をしているが応募者がいない
・若い人を採用してもすぐに辞めてしまう
・人材募集のために民間サービスに依頼するほどの経費をかけられない
等で悩んでいる区内事業所の相談を受けます。
 
求人開拓担当が事業所を直接訪問し、
人材確保に関する課題について、相談に応じます。
利用料はかからないのです。
 
皆さんも是非利用してくださいね!!

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平成20年7月 区民生活常任委員会1
2008年07月08日

先日行われた、区民生活常任委員会のご報告をさせていただきます。
議案審査
議案第60号 世田谷区住民基本台帳事務の
         適正管理に関する条例の一部を改正する条例
議案第61号 世田谷区住民基本台帳ネットワークシステムの
         セキュリテイ対策に関する条例の一部を改正する条例
 
報告事項
@平成20年第2回区議会定例会最終日予定案件について
 ・平成19年度・20年度財団法人世田谷文化財団の
  経営状況に関する書類の提出
 ・平成19年度・20年度財団法人世田谷区スポーツ振興財団の
  経営状況に関する書類の提出
 ・平成19年度・20年度財団法人世田谷産業振興公社の
  経営状況に関する書類の提出
 
A第13回姉妹都市バンバリー市小学生親善訪問段の受け入れについて
B平成19年度消費者生活相談の概要について
C「第3回世田谷246ハーフマラソン」の実施について
D世田谷区役所地球温暖化対策実行計画について
E「就労支援総合窓口」の開設について
 
順番に書かせていただきます。
 
まず、議案審査ですが、
これは平成20年度第2回区議会定例会提出予定案件について、の所で、
詳細を書かせていただきましたので、結果のみご報告をさせていただきます。
この議案第60号・61号は、賛成多数で、原案通り可決されました。
 
次に報告事項について、説明させていただきます。
 
@平成20年第2回区議会定例会最終日提出予定案件について
 ・平成19・20年度財団法人世田谷区スポーツ振興財団の
  経営状況に関する書類の提出
 ですが、平成19年度の実施事業、平成20年度の事業計画について、
 書かせていただきます。
 
まず平成19年度の
(財)世田谷区スポーツ振興財団の主な実施事業は次の通り。
 
●スポーツ及びスポーツレクリエーション振興事業
 ・スポーツ教室 
初心者、初級者スポーツ教室⇒参加者数7533人
 だれでもひとりでも参加できる教室⇒参加者数44648人
 ・基礎運動普及事業
  体力向上クリニック⇒参加者数981人 
 ・競技大会
 区民体育大会⇒参加者数40280人
 世田谷246ハーフマラソン⇒1042人
 都民体育大会⇒参加者数500人
 ・スポーツ講習会⇒参加者数217人
 ・子ども活き活きスポーツ活動推進事業 
  めざせトップアスリート⇒参加者数897人
 ・高齢者健康推進事業⇒参加者数2768人
 ・障害者スポーツ、レクリエーション推進事業⇒参加者数1694人

 
●スポーツ及びレクリエーション普及啓発事業
 ・区民スポーツまつり⇒参加者数23000人
 ・元旦あるこう会⇒参加者数932人
 ・スポーツのしおりの発行 年2回各10000部
 ・スポーツ・レクリエーション指導者養成、活用⇒登録者数402人
 
●スポーツ及びレクリエーション団体育成事業
 ・賛助会員選手強化助成
 ・総合型地域スポーツクラブ育成
 ・地域活動団体支援
 
●区から受託するスポーツ及びレクリエーション事業
 ・スポーツ施策振興事業
  世田谷区体育指導委員協議会各種会議の開催及び、
  体育指導委員制度発足50周年記念行事の開催等
 
 ●区から受託する社会体育施設の管理及び運営
 ・総合運動場の管理及び運営
  大蔵運動場⇒年間利用者数671、837人
  二子玉川緑地運動場⇒年間利用者数122、756人
 ・千歳温水プールの管理及び運営⇒年間利用者数285、719人
・尾山台地域体育館の運営
 ・小・中学校及び民間等スポーツ開放施設の運営
 ・太子堂中学校温水プールの運営
 ・玉川中学校温水プールの運営
 ・烏山中学校開放施設の運営
 ・梅丘中学校温水プールの運営
 ・八幡山小地域体育館の運営
 ・池尻小学校東側体育館の運営
 
 平成20年度の事業計画は、平成19年度の実施事業とほぼ同じですが、
いくつか新規事業がありますので、書かせていただきます。
 
・陸上・サッカーのジュニアスポーツ
・地域活動団体支援として、地域の団体に優先枠を設け
 決まった曜日に活動できるように場所を確保。
 
 主にこの2点です。
 
 続きはまた明日書かせていただきます。

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平成20年7月 区民生活常任委員会2
2008年07月11日

ブログが遅くなり、申し訳ございません。
続きを書かせていただきます。
・平成19・20年度財団法人せたがや文化財団の
 経営状況に関する書類の提出
 
平成19年度の実施事業は次の通り。
●世田谷文化生活情報センター⇒総入館者数 469,310人
 ・世田谷パブリックシアター事業⇒入場者数243,087人
  公演事業(「国盗人」、「審判」、「失踪者」等)
  教育普及事業(劇場体験ツアー、子どもワークショップ等)
 ・生活工房事業⇒利用者数226,223人
  「活版再生展」「いのちを守るデザイン展」「ただのいぬ。プロジェクト」等
 ・その他
  開館10周年記念式典、
  世田谷アートタウン2007「三茶de大道芸」(来場者数約17万人)
  市民活動支援コーナーの運営
  国際交流事業等
 
●世田谷美術館⇒総入館者数301,658人
 ・展覧会事業
   企画展⇒入場者数98,414人
   「世田谷時代1946−1954の岡本太朗展」「青山二郎の眼展」
   「福原信三と美術と資生堂展」等
   収蔵品展⇒入場者数72,144人
   「絵画が語る1945±15」等
 ・教育普及事業、催物事業⇒参加者数43,654人
  小・中学生美術鑑賞教室、美術大学、区民絵画展等
 ・区民ギャラリーの貸し出し⇒入場者数87,446人
  世田谷美術館及び清川泰次記念ギャラリー
 
 ●世田谷文学館⇒総入館者数109,905人
 ・展覧会事業
  企画展⇒入場者数36,530人
  「向田邦子 果敢なる生涯」「美内すずえと『ガラスの仮面』展」
  「永井荷風のシングル・シンプルライフ展」等
  常設展⇒入場者数21,649人
  「文学に描かれた世田谷100年の物語」
 
  ・教育普及事業、催物事業⇒参加者数51,726人
   土曜ジュニア文学館、世田谷フイルムフェステイバル、
   韓国文化習慣等
  ・世田谷文学賞の実施
   応募者数678人  文芸せたがや27号の発行
 
 ●音楽事業部⇒総入場者数4,715人
  ・コンサート事業⇒入場者数3,810人
   「まちかどコンサート」「せたがやふれあいコンサート」
   異分野とのコラボレーション企画「美術と音楽」「演劇と音楽」等
  ・教育普及事業⇒入場者数875人
   「アマチュア野外スペシャルライブ」「あいのてさんと音で遊ぼう」
   「青少年のためのオーケストラ楽器体験ワークショップ」
  
平成20年度財団法人せたがや文化財団の、
 主な事業計画を簡単に書かせていただきます。
 
 ●世田谷文化生活情報センター
 ・世田谷パブリックシアター
  「能楽現在形劇場版@世田谷」「狂言劇場」等
  「現代能楽集W」「ピーピング・トム」等
  ・生活文化工房
  暮らしのデザイン「日本の伝統文化に見るエコロジー」等
  子ども体験ワークショップ、三茶de大道芸等

 ●世田谷美術館
 企画展「建築がみる夢ー石山修武としての物語展」(6月28日〜8月17日)
     「平泉 みちのく浄土展」(3月14日〜4月19日)等
 収蔵品展「素朴派と子供たち」等
 
 ●世田谷文学館
 企画展 「没後5年 宮脇俊三と鉄道紀行展」(7月12日〜9月15日)等
 常設展「文学に書かれた世田谷100年の物語」
 
 土曜ジュニア文学館(毎月第2土曜日)、世田谷文学賞、
 第10回フイルムフェステイバル等

 
●音楽事業部
 コンサート事業
 まちかどコンサート(年4回)、親子で楽しむ演奏会(8月21日)、
 異分野とのコラボレーション(全2回)等
 
・平成19・20年度財団法人世田谷区産業振興公社の
 経営状況に関する書類の提出
 につきましては、先日の産業振興公社の評議員のブログで書かせていただきました。
 よって割愛させていただきます。
 
 A第13回姉妹都市バンバリー市小学生親善訪問団の受け入れについて
  平成20年7月9日〜7月19日の11日間、
  姉妹都市バンバリー市小学生の受け入れを行います。
  受け入れ人数は、児童:14名、引率者:5名です。
  主な内容は次の通り。
  ・世田谷区内の家庭にホームステイをする。
  ・等々力小学校にて、授業体験、児童との交流を行う。
  ・区長・教育長表敬訪問(7月17日10時〜)
  ・区議会議長表敬訪問(7月17日11時〜)
 
B平成19年度消費生活相談の概要について
 ●相談件数
 平成19年度7183件(前年度は6791件、5%増)
 ●相談の内容・特徴
  男女別では男:女=4:6、
  年代別では30代からの相談が21%、
  60代以上が24%。
 
  相談取扱い金額総額は、約69億円。
  最高額は7000万円。
 
 相談内容は、
 20代が理美容関係、30代が教室・講座関係、
 60代以上が金融商品や還付金詐欺について。
 
 架空・不当請求の件数は減少、
 携帯・パソコンの有料サイト使用料についての相談は引き続き多かった。
 不動産の賃貸物件をめぐる修理代金等、敷金返還に関する相談も多い。
 
 ●今後の対応について
 昨年から開始された、「消費者あんしんサポーター」による講座を積極的に行う。
 また「消費生活センターだより」等を発行し、啓発に努める。
 
現在、消費者被害の救済と未然防止について検討中。

 
皆さんも、まず相談。
助言レベルでは対応できない場合には、
業者の間に入り、契約解除の手伝いもしています。

いずれにせよ、詐欺に合わないよう、
「消費者あんしんサポーター」による講座を前もって受けるなど、
未然防止の対策が必要です。
皆さんも気をつけてくださいね。
 
C「第3回世田谷246ハーフマラソン」の実施について
 
今年も世田谷246ハーフマラソンを開催予定です。
平成20年11月9日(日)午前8時30分
駒沢オリンピック公園陸上競技場スタート・ゴール
 
種目内容は、
・ハーフマラソン(21.0975km) 募集数:1000名、制限時間:130分、
・健康マラソン(10km、5km、2km) 募集数:1600名、
 制限時間はそれぞれ60分、60分、30分
 
皆さんもぜひ参加してくださいね!
 
D世田谷区役所地球温暖化対策実行計画について
 
区役所及び総合支所庁舎において、
平成14年度から18年度までも期間で、
平成12年度比の削減目標に対し、5,5%削減の成果をあげてきた。
 
さらに平成22年度までに、
17年度実績値より8,6%削減を目標とします。
年間目標排出量は、30,126t/年です。

E「就労支援総合窓口」の開設について
これは先日のブログで詳細を書かせていただきましたので、
割愛させていただきます。

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今日の世田谷
2008年07月13日

「今日の世田谷」の説明をさせていただきます。
これは、渋谷区の水道道路に設置された、
自転車専用レーンです。

ちょうど幡ヶ谷〜初台にかけての
水道道路に設置されています。
利用状況を観察すると、
自転車に乗る方は、
ほとんどの人がこのレーンを走っています。よって、以前は狭い歩道で、自転車と歩行者がぶつかりそうになり、
危険な場面も見かけたことがありましたが、
かなり改善されました。
 
しかし、
この自転車専用レーン内に駐車している車がある場合、
自転車はよけて通らなければならないので、
そのような場面を実際に見て、
何らかの対策が必要だ、と思いました。

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区民生活常任委員会 行政視察1
2008年07月15日

先日、区民生活常任委員会の行政視察に行ってまいりました。
今回のテーマは主に2つ。
環境政策・効果的な観光PRについて。

世田谷区では、環境共生都市せたがやの実現に向け、
「世田谷区CO2ダイエット宣言」や、
「せたがやエコライフ推進事業所宣言」などを実施しています。
よって、滋賀県野洲市の環境の取り組みについて、視てまいりました。
また観光ですが、
世田谷区では自然・文化・歴史など、豊富な資源を有しており、
区民の方を含め、多くの来訪者の集客を目指しています。
そこで、効果的な観光PRの取り組みについて
奈良県生駒市の取り組みを視てまいりました。
視察内容は次の通りです。
1日目は、滋賀県野洲市の
「ISO『楽2(ラクラク)エコトライ』」について
 
2日目は、奈良県生駒市の
「生駒フィールドミュージアム」について

 
まず、滋賀県野洲市の
「ISO『楽2(ラクラク)エコトライ』」について、
内容を簡単に書かせていただきます。


 
「楽2エコトライ」は、
省・新エネルギーなどの地球温暖化防止に対する取り組みを、
地域ぐるみで実践することで、
よりよい環境文化の育成・地域コミュニテイの育成を図り、
子孫にすばらしい野洲市の環境を引き継いで行くことを
目的にしております。
 
平成18年度は950世帯、19年度は1800世帯が参加。
地域通貨「すまいる」を使い市民の皆様にCO2削減に貢献していることを実感させる、
という地域参加型の環境施策です。
 
そしてスマイルによって得られたお金、
つまりCO2削減によって得たお金を使い、
太陽光発電「ほほえみ号」を設置。
 
地中温暖化対策に貢献していることが目に見える仕組みになっているのが特徴です。
化石燃料を、太陽光をメインとした自然エネルギーに代えられることが、
目に見えてわかります。
そのことが、市民の環境に対する意識を向上させ、
市全体の環境対策につながる、というものです。

 
では具体的に、
地域通貨すまいるを使って、
化石燃料を自然エネルギーに代える仕組みを書かせていただきます。
 
まずNPO団体が中心となり、
地域通貨すまいるを発行。
1すまいる=1円となっており、10すまいるが最小単位。
すまいる加盟店で買い物の1部として利用可。
(店によって違うが、買う代金の5%をすまいるチケットで支払える店が多い。)
そしてすまいるのチケットはすまいる加盟店で購入でき、
1000円で1100円分と交換ができる。
よってすまいるを使えば使うほどお得。
すまいるの売上金は
すまいる市(朝採り市場)の運営と、
太陽光発電の設置に使用されているので、
地域通貨すまいるを使うと、
お得になるし省エネに貢献していることが目に見えてわかる、
というものです。

このすまいるの売り上げで、
現在市内で3箇所の太陽光発電
「ほほえみ1・2・3号」が設置されました。
 
この中でも、最近設置された「ほほえみ3号」は、
海洋センター屋根に設置され、
設置出力:3,4kw,年間発電能力:約3400kwです。
これは石油に換算すると780?分を削減したことになり、
18?のポリタンク43個分に相当します。
 
また現在野洲市では、
太陽光発電の住宅設置300件で、合わせて約1000kw、
太陽光発電の公共設置約340kw。
住宅・公共合わせて約1500kwが設置されています。
これは年間18?ポリタンク約2万個分の石油を削減したことになり、
CO2も大幅に抑制されています。
 
そして、太陽光発電設置に係る補助も行っているのです。


世田谷区でも、区民の方の環境に対する意識向上のため、
さまざまな工夫がされています。
今回の視察により、
それぞれの自治体でその地域の特性をいかし、
それぞれの地域に合った取り組みが独自になされている、
ということを改めて実感いたしました。
この野洲市の取り組みも、
地域性を生かしかなり工夫されたものである、と思います。
 
やはりこれからの時代は、人間が自然といかに共存していくか、
ということを考えることが大切です。
自然なくしては人間は生きていけません。
私は今まで、屋久島・知床など様々な場所に行った経験から、
「人間は自然には敵わない」
ということを身にしみて実感しました。
いくら科学技術発達しても、
例えば台風や地震などにより、大きな被害を被り、
それにより財政面・経済面でもかなりのダメージになります。

結局人間は自然には敵わないのです。
 
よっていかにして自然とともに生きるか、
自然を生かすような施策を考えることこそが
必要だと思います。
 
 
生駒市の視察の報告をさせていただいた後に、
世田谷区の環境に対する取り組みについて
書かせていただきますね。

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区民生活常任委員会 行政視察2
2008年07月15日

2日目、
奈良県生駒市の
「生駒フィールドミュージアム」について
ご報告させていただきます。
 「フィールドミュージアム」を直訳すると「野外博物館」ですが、
従来の博物館や美術館と異なり、
市全体を博物館にみたてたものです。
生駒市のフィールドミュージアムは、
自然・景観や歴史、文化、伝統産業などの豊富な地域資源を生かし、
生駒市の地理的・歴史的特性を踏まえ、
8つのエリアを設け、エリアごとに地域資源を周遊するモデルコースを設けています。
そして今までは8つのエリアをつなぐ導線が存在せず、
それぞれが単独でつながりが薄かったのですが、
その8つのエリアにつながりを持たせ、
交通など、相互間の導線を整えた、ということが
フィールドミュージアムの大きな特徴の1つであります。
 
それではフィールドミュージアム形成の目的・基本的な考え方・
推進体制の将来イメージなど、
具体的な内容を書かせていただきます。
まず、フィールドミュージアム形成の目的ですが、
自然資源、田園・文化景観、都市的景観など、
市内の様々な地域資源をネットワーク化し、総合的にコーデイネートする、
個々の地域資源をつなげることにより、
市民の地域への関心・愛着・生活満足度を深めるとともに、
生駒市の様々な魅力を市内外にPRし、
生駒市の都市魅力の向上を図っていくことを目的としています。
 
次に、フィールドミュージアムの基本的な考え方ですが、
生駒市内にある自然資源や歴史・文化資源、産業資源、
学研都市の文化学術研究施設、文化・生涯学習施設などの様々な魅力・個性に、
市内外からの来客者が親しめるように、
生駒市全域をフィールドミュージアムにみたて、
フィールド内(生駒市内)において自然・歴史・産業といった様々な生駒市の魅力に、
博物館や美術館の展示空間をめぐるように触れ合うことができるような、
環境の整備を行う、というものです。
 
フィールドミュージアムの概念を箇条書きに書かせていただきます。
●生駒市全体をフィールドとする。
●フィールド内には、複数の地域資源(サテライト)から構成されるエリアがいくつかある。
●エリアとエリアの間や、サテライトとエリアの間には、
 デイスカバリートレイル(発見の小径)がある。
 来客者はトレイルを巡ることにより、
 様々な地域資源(サテライト)と触れ合うことができる。
●サテライトでは、自然や社寺などの見学とともに、
 体験型プログラム等に参加することもできる。
●サテライトには、自然や社寺だけでなく、
 良好や町並みや地域に根付いた商店街などもなりうる。
●トレイルの途中などには、街角案内所(トレイルオアシス)が整備され、
 情報入手や休憩などができる。
 
最後に、フィールドミュージアムの段階的な整備のイメージについて、
書かせていただきます。
 
初動期:現状把握、基盤整備(トレイル、サテライト)、
    生駒市フィールドミュージアムの知名度向上
発展期:プログラム企画・運営への市民・市民グループの参加促進、
    新たなサテライトの発掘・エリアの拡大、
    推進体制(フィールドミュージアム推進協議会)の発足、
成熟期:暗越奈良街道の歴史街道への位置づけの推進
 世田谷区も自然・文化・歴史など、豊富な資源を有しており、
区民の方を含め、多くの来訪者の集客を目指しています。
そのための施策として、
個々の豊富な資源をつなげて、情報を行政が一元化することにより、
世田谷区の地域活性化・また区内外の来訪者増につながる。
また特徴的な施策に対するネーミングが重要である。
ネーミングと特徴的な施策のPRの仕方により、集客数が変わってくる。
(フィールドミュージアムという名前がおもしろく、人々に興味を持たせる。
 そして生駒市のホームページを見てみよう、実際に行ってみよう、という気になる)
 
ということを、今回の視察を通し、感じました。
世田谷区と生駒市では、地域性・人口など違いはたくさんありますが、
いかに自分たちの街を全国にPRするか、という点において、
学ぶことがたくさんありました。
 
世田谷区のよさをいかにして知ってもらえるか、を考える際、
参考にさせていただきたいと思います。

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世田谷区のCO2削減の取り組みについて
2008年07月23日

先日の視察の報告の中で、世田谷区の環境の施策を後ほど書く、と皆様にお約束しましたので、今日はお約束の通り、世田谷区のCO2削減の取り組みについて、書かせていただきます。

大きく分けて3つ。
@公共施設に向けての取り組み
A民間に向けての取り組み
B区民の方に向けての取り組み
 
詳細を書かせていただきます。
 

 
@公共施設に向けての取り組み
昨年3月に「公共施設省エネ指針」を定め、
これから新築・改築する公共施設にCO2削減目標を設定。

削減率は施設別に、
区庁舎等の事務所では既存施設の30%、
学校や集会所など、その他の施設は20%とする。
(ただし、区民農園、住宅、公園、自転車駐車場、
倉庫、資材置場などは除く。)
導入は今年度から実施設計が行われる、
京西小学校の改築からです。
またCO2削減の手法は、
断熱強化、ペアガラス、高効率照明、高効率変圧器、
太陽光発電、人感センサーなど。
 
また今年4月には、
世田谷区役所地球温暖化対策実施計画が策定されました。
期間は平成20年度を初年度として平成22年度までの3年間とし、
CO2削減目標値は、
「温室効果ガス総排出量を
平成22年度までに17年度実績値より8,6%削減する」
というものです。
具体的にCO2に換算すると、目標排出量は30,126トン/年。

 
A民間向けての取り組み
「世田谷区エネルギー使用量報告制度」を昨年9月から実施。
具体的に、
1000u以上の施設を所有する事業者が、
区へエネルギー消費の削減目標と実際の使用量を報告するもの。
 
希望者には、
省エネ・アドバイザー派遣や省エネ診断費用の助成を行っており、
中小企業を対象とした制度は23区初。
昨年度は69件の報告がありました。

 
B区民の方向けの取り組み
区民の方の意識啓発を狙いとした取り組みとして、
「世田谷CO2ダイエット宣言夏!」を実施。
先日の区民生活常任委員会の報告ブログの中でも
取り上げましたが、
世田谷区では、

家庭から排出されるCO2を削減するため、
日頃から簡単にできる省エネルギー行動の取り組みを、
区民・団体等が自ら宣言・実施することにより、
省エネルギーについて、意識向上を目指しています。

この取り組みは平成19年度の冬も行い、
結果は以下の通り。
宣言期間:平成19年11月17日〜12月31日まで
宣言書枚数:6302枚
宣言者人数:16334人
参加団体:町会・自治会が15、小学校が51、
     中学校が22
削減できるCO2量:約661.7トン
 (スギの木94527本が吸収する量に等しい。
  森林面積では東京ドーム20個分に相当)

平成20年度は宣言期間を拡大。
夏(6月1日〜8月15日)、冬(11月〜12月31日)
の年に2回を予定。
宣言団体には苗が送られます。
宣言の具体的な内容は次の10項目。
各項目ごとにチェックし紙を提出する。

世田谷区CO2ダイエット宣言夏! 
●照明は、省エネ型の電球型蛍光ランプを選んでいます。
(節約できる金額:900円 CO2削減量:14kg)
●冷房は28℃を目安にします。
(節約できる金額:670円 CO2削減量:10kg)
●打ち水を行って、冷房を使う時間を短くします。
(節約できる金額:1240円 CO2削減量:19kg)
 
●使わない電源プラグは抜きます。
(節約できる金額:1650円 CO2削減量:26kg)
●買い物袋を持ち歩いたり、少ない包装の野菜を選びます。
(CO2削減量:29kg)
●ペットボトルより紙パック容器に入った飲み物を選びます。
(CO2削減量:15kg)
●冷蔵庫内の温度調整をします。(強⇒中に)
(節約できる金額:680円 CO2削減量:11s)
●フローリングや畳の掃除は、掃除機を弱モードにします。
(節約できる金額:440円 CO2削減量:7kg)
●近くに行くときには、自動車を使う代わりに歩いたり、自転車を利用します。
(節約できる金額:5360円 CO2削減量:92s)
●電気炊飯器の保温をやめて、ごはんを冷凍保存する。
(節約できる金額:960円 CO2削減量:15kg)
 
◎「こども環境DAY]〜見つけよう!私たちにできるエコ〜
 の実施。
 子どもたちの環境学習活動や、
 環境配慮行動の実践のきっかけづくりが狙い。
 夏休みに向けて、
 教育センターで平成20年7月12日〜24日まで行います。
 
 
実施内容は、
 7月12日〜24日
 @ごみや環境についてのパネル展示・本のコーナー、
 A環境ポスター特選作品の展示
 Bリサイクル工作の展示
 C学校エコライフ活動パネル展示等。
 
 皆さん、ぜひ参加してください!!
 
 
◎「せたがや打ち水大作戦2008」の実施。
 
 地球温暖化防止対策、ヒートアイランド対策として、
クーラーに頼るだけではない生活を
区民の皆様に考えてもらい、
環境問題に関心を持ってもらうことが狙い。
 
そのために昔から生活の知恵として伝わっている、
「打ち水」を実施。
 
期間:平成20年8月2日〜8日
この1週間を打ち水週間とし集中的な取り組みを行います。
8月8日を一斉打ち水の日として、
できるだけこの日に合わせ、打ち水を実施。
 
主な実施場所は、
本庁舎中庭、小・中学校、保育園、児童館等、
打ち水週間期間に実施可能な区施設等。
 
打ち水の検証方法ですが、
「打ち水」時刻、前後の温度の計測、参加人数等を記録し集約する。
 
その他にも、昨年同様に、
ふるさと区民まつり(8月2・3日馬事公苑)でも、
打ち水が実施される予定となっております。
 
環境に対する意識啓発のための取り組みについて、
最後にもう1つ、ご紹介します。
◎世田谷区環境表彰について

区内で環境の向上に努力し、
功労のあった団体、事業所または個人を表彰するもので、
表彰することにより、その労苦に報いるとともに、
環境配慮行動のいっそうの促進を図ることを狙いとしています。
 
対象:以下の4部門に該当する区内の団体・事業所・個人
 
表彰の種類
T環境美化部門
  快適できれいなまちの創造、
  きれいな空気・水・土の確保などの継続的な活動。
 
U省エネ部門
  省エネルギー、CO2などの温室効果ガスの削減など、
  環境を向上、改善させたことが、
  事業実績や各種の数値で実証されている活動。
 
Vみどりの建物部門
  優れたみどりを保全・創出した建物で、
  建築後5年以内のもの。
 
W環境保護・啓発部門
  環境学習・環境教育の推進、
  環境情報の周知、環境配慮活動を広める活動、
  みどりの保全活動
 
募集期間は平成20年度7月1日〜7月31日で、
自薦・他薦を問いません。
 
表彰は10月24日午前11時から、ブライトホールで行います。
 

また区では、
「環境会計的視点から見た世田谷区の取組み」と題し、
環境施策に対して投じた費用に対する効果の検討、整理を
行っています。
具体的に、
自治体の環境施策には、
●行政区域全域を対象に環境を保全・創造していくための取組み
●自治体自らの事業活動での環境負担を低減するための取組み
があり、自治体の環境会計を考える時には、
この2つを分けて考えることが重要です。
自治体の環境会計では、
企業の環境会計のように、
費用と効果を単純に対応させての整理はできません。
例えば、資源・エネルギー削減の取組みの場合、
費用は自治体が支出した事業費ですが、
資源やエネルギー削減等は
区域内の住民の皆様・事業者が行った、
すべての取組みの結果として表れます。
住民や事業者が支出した費用を把握することは困難なので、
事業実績だけでなく、
地域全体での効果や、環境や住民生活に与える効果を
どのように把握・表現していくか、
ということが重要となるのです。
 
よってそのことも加味し、
世田谷区では先進的な事例を元に、
自治体の環境政策の費用と効果を整理するための
考え方、手法を検討しているのです。

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