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平成27年第4回定例会 一般質問

◎難病支援体制について

課題
現在、膠原病、クローン病といった、政府指定の難病で苦しんでいる若い女性がいる。これらの病気は、出産適齢期の女性に多く発症し、原因も解明されておらず、治療法はステロイド剤による対症療法しかない現状。
患者さんたちはわらをもつかむ思いで、免疫力を高めるのによいセラピーがあればそれを試したり、アロマ療法や都会を離れて水や空気のきれいな場所で治療に専念をしている。
しかし、当然アロマなどは社会保険適用外で、闘病を続けながら、わずかに稼いだお金をつぎ込んでいる状況。

課題解決に向けた質問・提案1
難病の患者さんたちは、お互い連絡を取り合ったりしているが、なかなか同じ病気を抱えて悩みを持つ者同士が話し合う情報交換の場が少ないのも現状。交流の場や情報交換の場づくりを自治体が提供していただきたいと思う。

成果
・難病患者同士の交流の場や情報交換の場は、当事者やご家族の方にとって重要なものと認識している。現在、パーキンソン病などの患者や家族の方たちが交流や情報交換など様々な活動をしている。
・その他の難病患者同士による交流や情報交換の場は、患者数の少ない疾病も多く、難しい状況。区では患者の把握が難しいという状況もある。どこに患者の方がいらっしゃるかについては、個人情報であり、医療機関から情報提供いただくことは難しい。
・区は、医療機関等と連携し、適切に情報提供する。保健師やケースワーカーなどによる相談支援を丁寧に行う。

課題解決に向けた質問・提案2
平成27年から難病医療法が施行され、医療費助成を受けられる対象の難病が約300疾病に増えた。難病支援のさらなる拡大が期待できる。
膠原病、クローン病といった難病支援体制について、区の見解を伺う。

成果
国の制度拡充を受けて、区の心身障害者福祉手当の対象疾病を拡充する。
また、既存の相談支援や障害福祉サービスの提供を行う。

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◎自転車ナビライン・ナビマークの拡充について

課題
本年、国道246号線の三軒茶屋~駒沢交差点間で自転車ナビライン・ナビマークが設置された。
自転車運転者の方からは、安心して走れる、また歩行者の方も、歩道上で自転車と接触する危険性が少なくなり、安全になった、と好評。一方で、車を運転される方は、右車線に飛び出してくる自転車が非常に危険、とのご意見もあり、自転車のルール・マナーの周知徹底・取締りの強化も、今後必要と考える。
自転車のルール・マナーの周知徹底をした上で、さらなる自転車ナビラインの延伸が必要。

課題解決に向けた質問・提案
① 自転車のルール・マナーの周知徹底をした上で、今後は区民の方のニーズが多い、三軒茶屋~池尻大橋~渋谷へ、この自転車ナビラインを延長していただきたい。
この区間は世田谷通りと246号線が合流することから、自転車利用者がかなり多く、朝はバスレーンに、自転車が溢れている現状。
車のドライバーの方からも「自転車が危ない。」といったご意見をいただいている。
この区間の延長を国に要請していただきたい。
② また、加えて、駒沢~新町1丁目交差点まで、自転車ナビラインを延伸していただきたい。
そうすれば、自転車ネットワーク計画で、整備予定となっている新町1丁目から桜新町駅間と自転車ナビラインが繋がる。
以上の2区間について、自転車ナビライン・ナビマークを延長するよう、国に要請していただきたい。

成果
246号線、駒沢交差点~三軒茶屋交差点間の効果検証を注視した上で、自転車通行空間整備の延長を国に要望してまいる。

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◎図書館カウンターの今後について

課題
私は、平成21年から何度か図書館の適正配置について取り上げてきた。
「図書館配置については、エアポケットという考え方があり、そのはざまに当たる地域の方々は図書館不便地域になっていることも事実であり、下北沢や三軒茶屋、二子玉川といった駅周辺は図書館不便地域である。何も大きな図書館をつくらなくても、駅のちょっとしたスペースを利用して、ICTを活用して図書の検索、取り寄せ機能と返却ボックスを置けば十分に機能する。」
と主張してきた。
現在、2つできたが、今後、各駅に必要。
課題解決に向けた質問・提案
本のない図書館、図書館カウンター第1号が4月に二子玉川に、そして第2号が10月に三軒茶屋にオープンした。
図書館カウンターは仕事帰りに立ち寄れる新たな形の図書館で、スマホやパソコンで本の予約ができる、本の貸出・返却ができる、夜遅くまで開館して駅の近くにあることが特徴で、大変好調。
現在、田園都市線沿いに2つ、図書館カウンターができたので、バランスよく京王線、小田急線、大井町線沿いに設置していただきたい。
例えば、図書館不便地域である下北沢、等々力駅などへの図書館カウンターの設置について、駅前の整備に合わせて駅周辺に検討すべきと考える。
そして最終的には、各駅に図書館カウンターを設置し、利便性の向上に寄与すべき。今後の図書館カウンターの方向性について、区の見解を伺う。

成果
図書館カウンター三軒茶屋は、10月末までの半月で3000人以上の方に来館いただき好評。
今後二子玉川と三軒茶屋の2つの図書館カウンターにおける利用状況の実績等から、立地条件や必要スペースなどカウンター機能の検証を行う。
他の交通結節点の駅周辺や、図書館へのアクセスが不便な地域への設置は、検証を踏まえ、引き続き検討を進めてまいる。

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◎地下式立体駐輪場の整備

平成26年第3回定例会、平成27年第1・2回定例会など、過去何度か質問した。

課題
区民の方の要望が多い、三軒茶屋、二子玉川、下北沢、などは、既存の駐輪場の平均の利用率が100%を超えており、駐輪場の整備が必要。
例えば、
・三軒茶屋の6つの駐輪場平均利用率:128.36%
・二子玉川の2つの駐輪場の平均利用率:120.15%
・下北沢の3つの駐輪場の平均利用率:100.26%
いずれも100%を超えている。(平成26年現在)

課題解決に向けた質問・提案
土地が狭く駐輪場が設置できない場所には、地下式立体駐輪場が有効。
千歳烏山・下北沢・二子玉川・三軒茶屋駅への駐輪場の整備については、特に、区民の方の長年の要望である。
① 解決策の1つとして、地下式立体駐輪場の整備が有効。
② それ以外の手法として、既存の駐輪場の改修、民営自転車等駐車場育成補助金交付制度の活用の呼びかけなど、様々な手法を駆使した駐輪場の整備が必要。

成果
需要数に対して必要な用地面積が確保できない場合などは、「地下式立体駐輪場」も選択肢の一つとして考えていく。
それ以外の整備手法も使っていく。

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◎認知症探索サービスについて

課題
高齢化が進んでいる。
認知症と判断されている方
・全国:約462万人
・世田谷区:約2万人(昨年4月)

認知症で徘徊をし、行方がわからなくなってしまった方は全国で約1万人。
課題解決に向けた質問・提案
認知症探索サービスとは?
高齢者が徘徊で行方不明となった場合、24時間パソコンで検索したり電話で問い合わせることで、その居場所を家族が把握することができる。

① 他区では、「認知症探索サービス」に補助金を出し、GPSの機能を認知症の家族にも貸し出している。23区中17区が実施。
認知症探索サービスは、認知症の徘徊で行方不明となった方を探すのに有用な手法の一つと考える。まず認知症探索サービスについて、区民意識調査等の結果を含め、区の見解を伺う。

② 機械に頼るシステムだけではなく、ソフトの部分、つまり、認知症の方を温かく見守る地域づくりも大切。これまでも区では、あんしんすこやかセンターに、認知症専門相談員を置いて認知症相談窓口「もの忘れ相談窓口」を設置し、相談支援機能を強化している。認知症の方を温かく見守る地域づくりはどのように進んできているのか、地域づくりの取組みについて、内容や成果を伺う。

成果
① 区民意識調査では、認知症捜索サービスを希望した方は2割弱。現在のところ、ニーズはさほど高くないと判断している。今後は、行方不明の認知症の方の身元が早く確認できるようなしくみづくりについて検討する。
② 認知症の方を温かく見守る地域づくりについては「認知症サポーター養成講座」を各あんしんすこやかセンターが出前方式で実施。平成18年度~26年度までの累計で約1万7千人の方が受講。
また、あんしんすこやかセンターの認知症専門相談員が中心となり、民生委員や町会・自治会、介護家族の会、ボランティア活動の実践者等が参加する「認知症地域連携会議」を開催し、認知症の地域支援に関する活動報告や意見交換を行っている。
今後、認知症の人やご家族を温かく見守る地域づくりの推進のため、認知症サポーターの養成や今年度から開設補助を開始した認知症カフェの普及に、一層取り組む。

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◎二子玉川地域の無堤防地区対策について

課題
・近年、台風の大型化が進み、ゲリラ豪雨も多発している。こうした中、本年9月の台風18号直撃の際には多摩川が増水し、玉川三丁目の兵庫橋は水没した。
・決算特別委員会でも取り上げたが、二子玉川南地区は都内唯一の「無堤防地区」となっている。

 

課題解決に向けた質問・提案
二子玉川駅より下流については仮堤防が完成したが、上流側については未着手、雑木林の自然堤防のままとなっており、早急なる対策が必要。
・二子玉川南地区への堤防の必要性を国に働きかけるべきと考える。今後、どのような働きかけを行っていくのか、改めて伺う。
・多摩川河川沿いの地域については、大規模な避難計画の整備、及び、避難訓練が必要であると考えるが、現状も含め、見解を伺う。

成果
・区としては、堤防の早期整備を、国に強く要望していきたい。
また、無堤防地区の水害対策に加え、自転車走行空間の整備等の課題がある。これを一つの契機とし、こうした地域課題の解決につなげていきたいと考えている。
・区では、多摩川の増水により浸水する危険性が高くなった場合には、地域防災計画の中で定めた風水害等応急対策計画等に基づき、多摩川の増水状況に応じた監視活動や地区住民への情報提供、避難所開設、避難勧告や避難指示等の対応を行う。
また、避難所の位置や避難ルート、危険度別の避難行動などを記した「二子玉川南地区の水害時避難行動マップ」を地区の方々に配布している。
さらに、本年9月の関東・東北豪雨を受けて、国土交通省京浜河川事務所が10月に実施した「多摩川共同点検」には、区とともに玉川町会と消防団員の方々が参加され、改めて二子玉川南地区の洪水に対するリスクと、避難勧告等が発令された際の対応等について確認した。
避難訓練については、今後の課題として検討する。

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