区民の皆様の声を元にした活動

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◎西弦巻保育園における建物の改修工事について

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頂いたご相談

ご相談を元に行ったこと

課題

以前、保育園の保護者の方から次のような声をいただいた。

「昨年11月26日付けの施工済保育室における化学物質の濃度測定(以下、VOC検査という)の結果、危険性の高いトルエンが指針値を2倍以上も上回り、また工事施工前の室内濃度の29倍以上もの高濃度の値で検出された。

特にトイレでのにおいがひどく、子供たちの健康が害されていることが本当に心配でならない。」

 

課題解決に向けた質問・提案1

子どもは大人以上に、より少ない量の化学物質によってその影響を大きく受ける。小さな子供は体内の器官が成長過程にあり、その未熟さにより化学物質の解毒機能等が十分ではないことから大人と比べても大量に体に吸収してしまい、脳にまでも影響を与えてしまうことがわかっている。子供は大人の小さい版ではないことを重く受け止める必要がある。

今回、保護者の方が何度も世田谷区に原因の究明を求めたが、調査中の一点張り、とのことだった。

  1. そこでまず、危険性の高い化学物質トルエンが施工前の測定値を大幅に超えた原因の追求と特定を速やかに行うことが必要と考える。再検査で指針値内に収まればよいのではなく、原因を突き止めることが必要。見解を伺う。

 

成果

・本件について、最初の測定で指針値を超えたトルエンについて、本工事の全ての材料に含まれていないことを確認し、その後も同じ材料で改修した保育室でも指針値以下となっていることから、使用材料に原因があることは認められなかった。そのため、十分な換気対策を行うことで対処した。
・なお、工事については完了しているが、換気について施設の運営を考慮しながら、2時間ごとに十分程度窓を開放することなどを施設管理者にお願いをし、対応していただいている。

 

課題解決に向け質問・提案2
 今回の西弦巻保育園の改修工事は完了したとのことだが、今後の保育園の改修工事の際には、十分な対策が必要。

まずは検査の徹底、そして、もし基準値を超える化学物質が出た際には、早急に原因を追究すること、そして換気などの対策をとること、また、工事日程の配慮も必要。見解を伺う。

 

成果

 保育園を初めとして、子どもが利用する施設の改修工事は、安全確保について一層の配慮、対策が必要であると考えており、工事の作業内容等について施設、本庁の事業所管課、施設営繕部門などが緊密に調整し、工事を行っている。
・お話しの化学物質については、区のガイドラインや対策要領に基づいて、居室の空気環境測定を実施し、測定結果が指針値以下であることを確認して使用を開始するとともに、改修後の翌年の夏にも測定を実施している。

・万一測定結果が指針値を超えた場合は、原因調査と換気等による原因物質の低減化、再測定を行い、結果が指針値以下であることを確認して使用することとしている。さらに、施設の職員に対しても、ガイドラインによる化学物質に関する理解を深めるよう努めている。
・また、日程等への配慮については、施設の行事との調整、送迎時間帯の作業、午睡時間は音の出る作業を避けるなどの状況や課題を確認した上で、細かい調整を行い、事前に保護者へ周知し、安全な工事になるよう対応を図っている。

・今後もガイドライン等に定めた対策を徹底し、利用者の安全に十分配慮した工事を行い、子どもたちが安心して過ごせる環境の整備に向け取り組んでいく。



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