区民の皆様の声を元にした活動

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◎自然生態系の保全について

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頂いたご相談

ご相談を元に行ったこと

課題

・昨年、世田谷区内の養蜂場を見てきた。その際、次のような深刻な状況を伺った。

・「蜂の活動期は春から夏にかけてで、そのときに蜜を花から運んで冬に備えるとのこと、この蜂が存続していくためには、蜂だけでは完結せず、周りの環境がとても大切。しかし、現在、都内にある花壇や花などが減り、ミツバチの生育できる環境が少なくなってきてしまっている。また、相続などで周りのお屋敷がなくなってしまい、緑が減ると、花や木もなくなってしまい、蜂もいなくなり、滅びてしまう危険性がある。」

 

 

課題解決に向けた質問・提案1

・私は、人間は自然の生態系の中で生かされており、自然と共存しているのだと改めて気づいた。

・人間が生きる地球の自然環境は、虫たちがいなければ成り立たず、中でもミツバチは植物の花粉交配をし、緑を増やす役割を担っている。ミツバチが生きられる環境を保全することは、人間が生きられる環境の保全と言える。

・今年の調査で、みどり率の減少という結果になったが、緑は生物多様性を支える重要な土台であり、緑の減少は生物多様性の危機に直結する。

・まず、生物多様性の保全の重要性について、区の見解を伺う。

 

成果

・私たちは、食料や水、気候の安定など生活の気づかないうちに大変多くの生物多様性の恵みを受けており、その恵みは生き物の生息、生息地の提供、資源の供給、生活環境の調整、豊かな暮らしと文化の創造の4つに分けられる。

・生物多様性は人が暮らしていく上で必要不可欠なものであり、生き物とともにある暮らしと緑豊かな環境を次代に引き継ぐため、区では平成29年に生物多様性地域戦略として、生きものつながるプランを策定した。

・区ではプランに基づき、生き物が豊富な国分寺崖線を起点として、植物や鳥、昆虫が区内に広がっていけるよう、国分寺崖線の緑の保全、大規模な公園などの緑の拠点の整備、町なかの小さな緑である宅地や公共施設の緑化など、緑の取組により、緑道や河川などと併せた生き物のネットワークづくりを取り組んでいく。

 

 

 

課題解決に向けた質問・提案2

・特に世田谷区のような都市部において、生物多様性の価値はなかなか実感しくいものだと考える。

・緑を創出し、生物多様性を保全していくためには、その価値を実感できるよう区民の方が暮らしの中で生物多様性を身近に感じられるような環境づくりが必要。

・区民の方が身近に生物に触れる環境づくりや、区民の方の関心を高めるための区の取組について伺う。

 

成果

・区では、身近な町の中に生き物の生息環境を広げるため、ひとつぼみどりの創出として、生き物を呼ぶ緑づくりを区民に提案し、花壇づくりなどの助成制度や、花いっぱい協定制度などの活用などの取組を進めている。

・桜丘すみれば自然庭園では、ボランティアを中心とした生物多様な環境づくりを行うなど、区民が身近に生物多様性を感じられる場づくりに取り組んでいる。

・区民の関心を高める取組につきましては、まちの生きものしらべとして、区民参加の生物調査を行っており、今年度の調査では3015件の報告を受けた。

・自分の身の回りの生き物を調べることで、生き物にとって住みやすい町の環境をどうやってつくったらいいのか考えるきっかけになっている。さらに、緑や生物多様性の大切さを子どもたちに伝えることを目的として、小学校を対象に、みどりの出前講座を実施している。

・今後とも、環境教育として学校へのアプローチや区民が参加しやすい事業の実施、ホームページや広報物などによる身近な生物の紹介など、区民が生物多様性を実感し、関心を高めていけるように取組を進めていく。



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