区民の皆様の声を元にした活動

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◎株式会社ジモティーとの協働事業、不用品再利用実証事業について

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頂いたご相談

ご相談を元に行ったこと

課題

区民の方から、次の声をいただきました。「いらなくなった新品同様のキャリーケースを捨てる場合、粗大ゴミに出さなければならない。もったいない・・・誰か使ってもらえれば良いのに。」

 

課題解決に向けた質問・提案1

・世田谷区は、粗大ごみのリユースを促進するための実証実験を株式会社ジモティーとの協働により令和3年度より実施しており、区民の方に大好評。

・この好評の背景には、近年の粗大ごみの激増により、区の粗大ごみ回収の予約が取りづらくなっていること、また、区の回収に当たっては、あらかじめ粗大ごみの大きさに応じた有料シールをコンビニで購入する必要があるのに対し、実証実験では費用がかからないことがある。

・この事業はあくまでリユースが目的である。

・そこで、これまでの実証実験を通じてどれぐらいの量が持ち込まれ、そのうちリユース品として再利用されたものがどれぐらいあるかなど、区としての当事業への評価を伺う。

 

成果

・実証実験の実績は、令和3年度から後半の半年で、搬入点数12854点、リユース数12206点で、リユース率は95%、粗大ごみの減量効果は約68、3t。

・令和4年度は4月から8月までの5か月で、搬入点数が14717点、リユース数13424点で、リユース率は91、2%、粗大ごみ減量効果は約68、1tと増加傾向になっている。

・実証実験の途中だが、リユース品の持ち込み数、リユース数とも当初の想定を大きく上回るものとなっており、また手軽に利用できることなどから、粗大ごみ減量の効果だけでなく、区民の皆様に廃棄以外の選択肢が増え、物を大事に使う意識の醸成とリユース行動の促進が図られているものと考える。

 

課題解決に向けた質問・提案2

・環境省は2022年度、家庭などで使われなくなった衣類や家具などの再利用に関する実証事業を実施すると発表した。

・オンラインショッピングやフリーマーケットアプリが普及したのを受け、自治体による新たな取組を支援するため、自治体からの提案を7月8日まで募集した。採択された事業には最大400万円を助成するとのこと。

・世田谷区の取組は、まさに国の先を行っていたもので高く評価するに値すると思うが、この事業の経費はいくらか、また国の事業への応募をしなかったのか伺う。

 

成果

・世田谷区の実証実験は、環境省も視察に訪れていたことから、世田谷区も本公募に申請すべく、環境省へ直接協議を行ってきた。しかし最終的に候補日より先行して実施している本実証実験は対象にすることができないとの回答で、申請を行うことはできなかった。

・本実証実験の経費は、令和3年度は協働事業者が全額負担の上で実施、令和4年度は事業費約4000万円のうち、人件費の半額相当と施設賃借料約1600万円を区が負担している。

・本実証実験におけるリユースの売上げに関しては、協定の中に協働事業者に利益が生じた場合は、収支差額を区に還付させることを条項に盛り込み、協働事業者の実証実験運営経費に充当している。



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