区民の皆様の声を元にした活動
◎小1プロブレム対策について
頂いたご相談
ご相談を元に行ったこと
●取り上げた理由
平成23年の予算特別委員会で、小1プロブレムの問題を取り上げ、小学1年生の児童が、授業中、勝手に教室の中を立ち歩いたり教室の外に出て行ったりする。また担任の指示通りに動かず授業にならないといった現状を取り上げた。
そしてこの要因は就学前教育と小学校教育との不連続の問題から生ずるものであり、そこでこの対策に取り組んでいるいち早く品川区の例、具体的には単発の体験ではなく、定期体験をさせて保育の中に就学前事業として取り組んでいる「スクールステイ」を取り上げ、世田谷区でも模擬授業体験といった単発の体験だけなく、保育の中に就学前授業として実施すべき、との質問をした。
https://www.yukohiuchi.net/teirei/teirei25.html#12
その後の経過について、確認も含め、質問してまいる。
●その後の経過について
・東京都教育委員会では、平成21年度より、小学1年生の学校生活への適応状況についての実態調査を実施している。
・調査結果では、「小学1年生の児童の不適応状況が発生した学校の割合」は平成20年度の23.9%から平成23年度には19%と減少傾向にある。また保育園と小学校の幼児・児童の交流についても4.7%の増、幼稚園と小学校の交流についても、3.3%の増となっており、以前に比べ、小1プロブレム問題は、解消の方向に向かっている、という結果が出た。
◆ひうち質問1
この間、保育所保育指針や小学校学習指導要領が改正されたことも受け、各地域で保育園や幼稚園と小学校との連携の新たな取り組みが始まっている。
保育園・幼稚園等の就学前教育と時間割に基づいた教科中心の小学校教育とが、円滑に継続していくためには、双方の連携が必要である。しかし保育園は厚生労働省、また幼稚園・小学校は文部科学省の管轄であることから、保育と教育の相互の連携のとりにくさも指摘されている。
世田谷区においても、子ども部と教育委員会と異なる所管となっているが、福祉と教育という領域を超えて相互に連携することが必要と考えるが、現在の取組みについて見解を伺う。
答弁:
・区は、子ども達が保育園や幼稚園から小学校へスムーズに移行するには、幼児教育と学校教育の連携が重要であると考えており、そのためには、それぞれの領域が協力して積極的に取り組む必要があると考えている。
・このため、平成22年度の幼稚園と小学校の接続に続き、平成23年度には教育委員会事務局と子ども部が連携し、保育園と小学校との接続について検討を行った。検討には、区立小学校長、区立と私立の幼稚園長・保育園長等が携わり、領域や官民を超えた様々な観点から意見交換を重ねてきた。
・検討にあたっては、教育要領や保育指針の相互理解に向けて、例えば、小学校では4月当初には生活科を中心とした「スタートプログラム」があること、保育園・幼稚園等では「生活と遊び」を通して社会性や豊かな心情・意欲・態度を身に付けられるように促していることなど、教育目標や教育活動の共通理解などについて、相互が改めて確認する機会も多く設けられた。
・こうした検討結果を踏まえ、平成24年3月、「就学前教育と小学校教育の円滑な接続のための資料集」という冊子を教育委員会において取りまとめ、区内の区立・私立の保育園にも配布し、小学校と保育所の連携が更に推進されるよう取り組んでいる。
◆ひうち質問2
「就学前教育と小学校教育の円滑な接続のための資料集」の作成の目的は、領域を超えた施設の連携にある、とのことだが、そのためには、現場のスタッフが参考にし、日常業務の中で生かすことのできる具体的な事例と保育園や幼稚園・学校とが実効性を保つことのできる仕組みが盛り込まれている必要がある。
資料集は現在、区内の全保育園・区立幼稚園・私立幼稚園に配られているが、実際にこの資料集を就学前教育の現場で実際に使えるかどうか、が大切。区においても、先程の資料集等を積極的に活用し、就学前教育と小学校教育との連携に取り組んでいただきたいと考えるが、保育園・私立幼稚園についての活用方法について、伺う。
答弁:
私立幼稚園での活用方法について
・資料集の、私立幼稚園での活用の状況だが、園長会議を通じて周知を行うとともに各園の職員会議などで共有し、日ごろの園児の生活の支援・指導に役立てている。また資料集には、就学支援シートの活用の手順が掲載されており、園児の発達・発育状況に加えて必要な配慮について記載ができ、配慮の必要な園児について、保護者と集団生活の状況を確認しながら、小学校入学に向けての引継ぎに活用している。
保育園での活用方法について
・保育園での具体的な取り組みについては、子ども同士の交流では、小学校の授業参観や学校行事へ参加させ、小学生のお兄さんお姉さんの姿を見て、学校の先生のお話を椅子に座って聞く機会を設けている。これにより、小学校の活動の様子を体験し、小学校への興味・関心を高めるとともに、期待感をいだかせるなど、子どもに安心感を醸成している。
・また、保護者への支援としては、年長児クラスの保護者の皆さんが卒園児の保護者の話を聞く座談会を開催し、入学への心構えや学校生活への疑問について、実体験からアドバイスを聞き、入学前の保護者の不安感の解消に努めている。
・更に、職員間の連携では、小学校と保育園の職員が双方の教育活動について意見交換会を開催し共通理解を図ったり、小学校教員の研修生を保育園で受け入れ、生活と遊びの中での就学前教育について理解を深めてもらうよう努めている。
・今後とも、資料集を活用し、現場での実践に基づく創意工夫を取り入れながら、就学前教育と小学校教育の円滑な接続に努めたい。
議会中継動画
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