区民の皆様の声を元にした活動
◎学校での法教育について
頂いたご相談
ご相談を元に行ったこと
区の法教育の現状
小学6年の社会科で、三権分立や裁判員制度、また中学校の社会科公民で憲法の基本原則を習う。
専門家を講師に迎え、法教育を行っているのは、砧小のみ。
法教育の意義
①元来、法律はどうして必要なのか、それぞれ個人として自由だが、社会で共同して生きていく上で、お互いに一定のルールに従い生活しなければ、秩序が保てない。個人は自由だが、公共の福祉によって自由が制限される、といった法やルールの背景にある原則、法的なものの考え方を学校教育の中で教えることが重要。
②日常生活の中での何気ない行動であっても、実は法律が関わっていることを意識させることにより、社会で生き抜く力を身につけることができる。
例:買い物は契約である。口約束でも契約が成立する。
③憲法教育も重要。憲法は国家権力から国民を守るためにある。国家権力が暴走しないよう、憲法で国家権力を縛る。法律は、憲法の範囲内で、国民を縛る。
今後、憲法改正の際の国民投票の選挙権が18歳以上になる流れの中で、特に学校教育における憲法教育も必要と考える。
他自治体の例
街の身近な法律家を講師に迎え、学校で法教育を行っている。
●中野区
中野区立第7中学校
行政書士による法教育授業を実施。
テーマ1「インターネットでのワンクリック詐欺に注意」
インターネットの世界は便利な反面、注意が必要な面もあることや、SNS普及に伴い、プライバシー権、肖像権という権利があることを説明している。
テーマ2「自転車のながら運転はだめ」
最近の道交法改正や自転車と歩行者間の事故による高額損害賠償判決等の実務を踏まえ、片手でスマホを見ながらの運転、また傘をさしながらの運転が法律で禁止されている。そして、自転車が道交法上、車両であるので、車道の左側原則、と説明。
●東村山市、西東京市
西東京市立芝久保小学校、東村山市立回田小学校、
行政書士出前講座を実施
テーマ:「日常生活の中にある法律を考える~買い物と契約~」「What’s money?
~買い物と契約」
買い物は売買契約である、ということを知り、買い物をする際には、各種の条件に気をつけながら、お金を使い、買い物・売買契約を結ぶように、と教えている。
また、児童自身の消費行動と法律がどのように関わっているのか、を知る機会になっている。
●荒川区
荒川区立第3峡田小学校6年生
行政書士を講師に迎えている。
テーマ:「きまりは何のため?~図書館法から法解釈を学ぶ」
図書館のパンフレットから「きまりに書いてあること」と「きまりに書いていないこと」を考え、きまりに書いていないことであっても、法の立法趣旨などから考えることが大切であることを確認。
子どもたちからは、「きまりの意味をしっかり考え、当たり前のことを見直そうと思った」「きまりを守らないと、皆が楽しく公共の場を使うことができないから、ルールはどんなに大切かが、分かった」などの感想が寄せられた。
また、図書館法の成立の背景と目的から憲法についても触れ、一見当たり前と見える事柄が、自由と平等、民主主義という考え方に基づいて勝ち取られたものであることを示し、児童が自ら発見できるよう、工夫。
この他にも、北区・新宿区・台東区・江東区・立川市など、11の自治体で、街の身近な法律家を講師に迎え、授業を行っている。
ひうち質問
学校で、法教育を行うことが必要と考える。その意義は主に次の3つ。
①元来、法律はどうして必要なのか、それぞれ個人として自由だが、社会で共同して生きていく上で、お互いに一定のルールに従い生活しなければ、秩序が保てない。個人は自由だが、公共の福祉によって自由が制限される、といった法やルールの背景にある原則、法的なものの考え方を学校教育の中で教えることが重要。
②日常生活の中での何気ない行動であっても、実は法律が関わっていることを意識させることにより、社会で生き抜く力を身につけることができる。
例:買い物は契約である。口約束でも契約が成立する。
③憲法教育も重要。憲法は国家権力から国民を守るためにある。国家権力が暴走しないよう、憲法で国家権力を縛る。法律は、憲法の範囲内で、国民を縛る。
今後、憲法改正の際の国民投票の選挙権が18歳以上になる流れの中で、特に学校教育における憲法教育も必要と考える。
他自治体では、北区・新宿区・台東区・江東区・立川市など、11の自治体で、街の身近な法律家を講師に迎え、授業を行っている。
法やルールの背景にある原則、法的なものの考え方を培うためにも、今後、教育現場で、街の身近な法律家を迎え、法教育授業を行う必要があると思うが、見解を伺う。
また、国民投票法改正に伴い、憲法教育も必要と考える。合わせて見解を伺う。
答弁:
・子どもたちに、法律などのきまりを身近なものとして捉えさせ、意義やきまりを守ることの大切さなどを理解させることは重要。
・小学校では、公共物や公共施設の正しい使い方や、法やきまりを守り、自分や他者の権利を大切にすることなどを学習している。
・中学校では、憲法の基本原理や公正な裁判の保障、消費者の基本的権利と責任について、学んでいる。
・今後、外部の人材を活用することを含め、効果的な事例を各学校に広め、法教育の推進を図っていく。
議会中継動画
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