ひうち優子のブログ

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行政視察3 金沢市はポリシーを持っている!

カテゴリー:活動報告

●町家の保全・活用について

金沢市では、城下町で発展して来た街であり、金沢町家と呼ばれる、昭和25年以前の建築基準法の施行の際に現存していた建物を保全しようという動きがあります。

耐震化の問題などで、昭和25年以前の建物を残すとは、なかなか舵を切れないと思いましたが、金沢市は、保全することの意義を強く持っており、ポリシーを感じました。素晴らしい。

旧城下町区域で、5,582棟も金沢町家が残っており、保全の対策として、行政が町家保全バンクを作り、町家の所有者と町家の利用希望者のマッチングを行なっています。

町家保全バンクの登録数198。そのうち成約数160件で、約81%が成約。

そして、町家の外見改修、内部改修、構造修繕、補強に関して、金沢市として合計最大400万円を支援し、町家の保全を図っております。

歴史ある建物は、残していく必要があると思いました。一方で、耐震化などの安全性の面、また改修のコスト面が改築するよりかかるのも事実です。

難しい選択ですが、価値のある古い建物は出来るだけ残すことが、歴史文化の伝承のために必要だと思いました。