区民の皆様の声を元にした活動

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◎みどりについて

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みどりの魅力

私は、世田谷の魅力の一つは、みどりが多いことだと考える。

土地が狭い23区において、みどりのスペースを確保することは、本当に贅沢な使い方である。贅沢だからこそ、みどりを区の財産と考え、精神面・健康面からも、みどりに囲まれた癒しの空間を提供し、世田谷区を人生の生活拠点に選んでいただけるように、策を講じるべきと考える。そのことが、世田谷区の人口増加にもつながり、税収増にもつながる。

 課題

あまり知られていないが、世田谷区は、みどりが多いのが特徴の1つである。

区内におけるみどりの割合、みどり率が、平成23年度の24.6%から、平成26年度 25.18%に増えた。区内の約4分の1がみどりである。

世田谷区は、2032年までに、区内のみどりを、区全体の3分の1にしよう、を目標にしており、そのために、様々な策を講じている。

その中でも、みどり全体の約3分の2を占める、民有地のみどりの保全が今後の課題である。相続等により、民有地のみどりが減少傾向にある。

  課題解決に向けた質問・提案1

私は、みどりを増やすこと、みどりを維持すること、みどりを管理すること、この3つがみどり政策には必要と考える。

 

①みどりを増やすための策の1つは、緑化地域制度が有効である。

一定規模以上の建物設置の際、その敷地面積に応じて、緑の義務付けを行っている。

 具体的には、都市緑化法で、敷地面積1000㎡以上の土地に、建物を建てる場合には、一定のみどりが義務化されている。

この数字を、世田谷区ではさらに厳しくしており、300㎡以上に土地に建物を建てる場合には、一定のみどりを義務化している。

 

②みどりを増やすことも大切だが、みどりは減っていくもの。みどりを維持するための政策も必要である。

世田谷区内のみどりのうち、約3分の2は民有地のみどりである。民有地の緑は相続の発生などにより、農地や大きな屋敷などが売却され、宅地化される傾向があり、減少してきている。そこで緑を食いとめるための制度として、2つの制度があるが、今後もこの制度を普及させることが、有効と考える。

 

1つ目、市民緑地制度。

この制度は、300平方以上の広さのみどりで、地域の皆様に一般公開する代わりに、固定資産税、都市計画税の免除、一定期間で相続税20%減といったメリットがある。

区内では現在14箇所。今後も土地所有者の方への周知をしながら、増やしていくべきと考える。見解を伺う。

 

2つ目。「小さな森」事業。

市民緑地は、土地の規模が大きく、ハードルが高い。よって、小さな民有地のみどりの保全に有効な制度が、「小さな森」

個人の庭を「小さな森」として登録いただき、ボランティアの協力のもとオープンガーデンを開催し、皆で共有する。面積要件の小ささや、常時開放ではないこと、庭づくりのアドバイスを受けることができるなどのメリットがあり、現在16箇所。今後、さらに増やしていき、みどりの保全につなげるべきと考える。見解を伺う。

 成果

ご質問の市民緑地制度は、都市緑地法に基づき、土地所有者が300㎡ 以上の緑地を区民に公開することについて、緑地管理機構である世田谷トラストまちづくりと市民緑地契約を交わすことにより、税制優遇や緑地の日常管理の支援等を受けられる制度。

相続時や管理の負担が軽減されることにより、民有地のみどりの保全を後押しするものとして、区としても、重要かつ効果的な制度と捉えている。

昨年、玉川台2丁目で新たに1件の市民緑地契約が交わされ、区内では現在、14箇所となっている。

また、「小さな森」事業は、市民緑地より規模の小さな民有地のみどりの保全に繋がると考える。

個人のお庭を「小さな森」として登録いただくが、面積要件の小ささや、常時開放ではないこと、庭づくりのアドバイスを受けることができるなどのメリットがあり、現在16箇所が登録されている。

今後も、世田谷トラストまちづくりと連携し、これらの制度の趣旨やメリット等について、樹林地等の所有者に広く周知していくことで、引き続き、民有地のみどりの保全に努めてまいる。

 課題解決に向けた質問・提案2

 みどり政策3つ目

 ③みどりを管理することも、みどり率を維持するには必要不可欠である。

具体的には、落ち葉対策だ。以前から議会で何度か取り上げ、実現に至ったものである。

 

みどりを維持するためには、落ち葉や花びらの清掃、虫の駆除、木の剪定など日々のメンテナンスが欠かせないが、一方で、このみどりの管理に悩まれている方々がいることも事実。

私は以前から、区内の桜並木にお住まいの方からのご意見をいただき、議会で取り上げている。

そのご意見とは、「区の街路樹である桜並木は、春は桜が咲いていてきれいだが、沿道に住んでいる者にとってはつらい時期。秋は落ち葉の掃除、春は散った花の清掃に追われて本当に大変。ピーク時期になると、朝四時に起きて、毎日清掃をしなければならず、住民は皆高齢になってきているので、今後が思いやられる。また、掃除の道具もごみもコストがかかるし、いっそのこと切りたいけれども、区の街路樹なので切ることもできない。何とかならないか?」

といったものである。

私は、落ち葉と花びらの散る時期への対応について、そこにお住まいの方々だけではなく行政はもちろん、その他に広く、地域で共有していくべきではないか、そのための仕組み作りが必要ではないか、と議会で訴え続けてきた。

その結果、数年前から町会や小学校、区の職員などを巻き込み、地域全体で落ち葉掃きが行われるようになった。また平成27年からは、区の提案型協働事業

として、地域を中心として区民の皆様に広く呼びかけ、落ち葉ひろいリレーという取組みを始めた。

その結果、活動の輪が広がり、西用賀通りや桜新町、成城のサクラ並木など7か所で落ち葉拾いを実施し、延べ約1000人もの方々にご参加いただき、皆でみどりを維持する輪が広がった。

今後は、落ち葉ひろいの対象をより多くの地域に広げて、広く参加を呼びかけ、地域全体でみどりを守る取り組みを続けるべきと考える。見解を伺う。

成果

ご質問の通り、みどりの大切さは分かっていながらも、例えば落ち葉掃きなど日々の管理が大変なために、みどりの維持が難しくなっているという状況がある。

そのため、みどりを地域の資源と考え、地域全体でみどりの保全に取り組んでいくという気運を高めるために、平成27年度から、落ち葉ひろいリレーという取組みを始め、2年目となる今年度は、活動の輪が広がり、延べ約1000人もの方々にご参加いただいた。

来年度は、落ち葉ひろいの対象を、街路樹のほかに保存樹木など民有地のみどりにも広げ、活動団体や樹木所有者と連携を取りながら、区民に対し広く参加を呼び掛け、実施する予定。



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