ひうち優子のブログ

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平成29年 第4回定例会 一般質問2 〜介護予防が重要に!〜

カテゴリー:定例会

本日は昨日の続き。

●介護予防施策について

課題

世田谷区の65歳以上の高齢者人口は約18万人、そのうち介護認定を受けていない人は約80%に上ることから、このパーセンテージを上げるためにも、介護予防が重要なことはいうまでもない。

課題解決に向けた質問・提案~行政主体と区民同士の支えあいの施策~

介護予防は行政主体だけでなく、区民同士で支えながら行うことも重要である、と申し上げてきた。

行政主体で行うものは、現在、65歳以上の方を対象にして、運動・食生活の見直し・口腔機能向上・認知症予防などについて、学べる様々な事業を行っている。

そのほかにも、区民の方が自主的に行う介護予防活動への支援として、補助金の交付等を行っていますが、今後、この地域活動への支援をさらに行って活性化していただきたいと考える。

また、区民同士で支えあうことも有効であり、例えば、元気な高齢者の方がデイサービスで介護が必要な人に対して、サービスを行う、また訪問して家事援助を行う・話し相手になる、などして、区民同士の助け合いも、健康維持や介護予防に繋がっていくと考えます。

区では、介護予防・日常生活支援総合事業のサービスにも取り組んでいる、前回からの進捗状況も含め、現在の取り組みについて、見解を伺う。

 

成果

〇行政主体でおこなうもの

・区では、介護予防に必要な運動、栄養、口腔機能、認知症予防に関する普及啓発や、住民主体の取組みを支援する自主活動補助事業、おもりを使う体操で筋力の維持・向上を図る「世田谷いきいき体操」の普及等を進めてきた。

・最近の研究では、筋力の衰えにより外出が減るのではなく、出かける場や目的がなくなることが筋力低下につながることや、社会的な役割や生きがいがあることなどが健康長寿につながることがわかっており、介護予防や自立支援につながる区民意識の醸成や地域づくりの推進が、一層重要になっている。

・一般介護予防事業は、まちづくりセンターの活動フロアーなど身近な地区で開催されるため、本年9月現在延べ6,000人の方にご利用いただいている。また、「世田谷いきいき体操」の普及啓発により、新たに9グループが活動を開始し、現在18グループとなり、自立支援・介護予防の取り組みが進んでいる。

・今後も、介護予防の地域づくりの必要性について普及啓発を進めるとともに、「世田谷いきいき体操」等の集いの場づくりや、元気な高齢者が地域の支えあい活動等で活躍できる介護予防の地域づくりを推進していく。

〇区民同士で支えあうもの

・区では、平成28年4月から介護予防・日常生活支援総合事業を開始し、事業者による従来型のサービスに加え、区民同士の支えあいを基本とした多様なサービスの充実に努めている。

・最近の研究で、社会参加が介護予防に効果があるということがわかっており、高齢者が地域でつながり、役割や生きがいをもつということが一層重要になっている。

・このことを踏まえ、本年9月には、総合事業を区民に知っていただくとともに、多様な主体によるサービスの担い手の発掘、社会参加の重要性について普及啓発を図るため、介護予防講演会を開催した。

・また、講演会に引き続き、各地域で元気高齢者を中心としたワークショップ形式の健康長寿セミナーを実施するなど、区民同士の支えあいによる、介護予防の地域づくりの機運醸成に努めている。

・今後も、さまざまな機会を捉えたPRを工夫し、サービスの担い手として区民の主体的な参加を広く呼びかけ、一層の事業の周知や区民の支えあい意識の醸成を図っていく。

・また、あんしんすこやかセンターや社会福祉協議会とも連携しながら、担い手の確保を行い、区民をはじめとする多様な主体が参加・協働し、誰もが住みやすい地域社会の構築を目指してまいる。