ひうち優子のブログ

LINEで送る

平成26年 第3回定例会 決算委員会 企画総務1 「避難所へのwi-fiが未整備?!」

カテゴリー:定例会

お待たせしました。報告が遅くなり、ごめんなさい。

t02200293_0480064013084289027

 

企画総務委員会


  • 防災無線塔の増設
  • 帰宅困難者支援施設・避難所へのwi-fi設置
  • 世田谷区の基幹システム障害の再発防止について

 


  • 防災無線塔の増設


課題

 

災害時に、窓を閉めていたり、雨風の音で、防災無線塔が聞こえない地域がある、とのご意見をいただいた。

 

課題解決に向けた質問・提案

災害時に、正しい情報を提供すること、そしてその情報が取得できるような環境を整備することは、行政が行わなければならない施策。

その手段の1つとして、防災無線塔がある。

以前から、防災無線塔が聞こえにくい地域がある、187箇所ある防災無線塔を増設すべきとの質問をしている。

その後、増えたのか、伺う。

 

成果

・3.11後に実施した災害対策総点検の中で、聞こえ易さの改善の検討を行った。

・その結果、平成24年度に防災行政無線塔を2基増設。給田地区の区市境で聞こえ易さを改善するため1基、豪雨対策モデル地区での情報伝達の強化として鎌田地区に1基増設し、現在、189の防災行政無線塔を設置。

・また、放送内容を聞き逃した、或いは聞き取れなかった場合には、放送した内容を電話で聞けるサービスを平成24年4月に開始するなど、改善してきた。

・また、最近の住宅事情-サッシ窓は機密性が高く、部屋の中まで言葉として音声を届けるのは困難であることから、災害時の留意点として窓を開けて耳を傾けていただくなど、協力も必要。

・避難勧告など重要な情報を発信する際は、防災行政無線塔から最大音量で放送するほかインターネットを通じた手段、テレビ・ラジオや広報車からの放送等を併せて実施し、できる限り多くの方に情報をお伝えできるようにしてまいる。

 

 

  • 帰宅困難者支援施設・避難所へのwi-fi設置


課題

世田谷区内では、避難所へのwi-fiが整備されていない。帰宅困難者支援施設も未整備の施設が多い。

 

課題解決に向けた質問・提案


東日本大震災では、スマホやタブレット端末の普及に伴い、被災地の普及支援活動や避難所などにおいて、無線LANが有効や通信手段として機能した。

携帯電話がつながりにくい状況においては、wi-fiを最大限に活用できるような環境整備が有効。

 

現在、通信事業者団体の自主的な取り組みにより、大規模災害時は、公衆無線LANを無料開放する動きがあり、平成26年にガイドラインを作成している。

これにより、下北沢や二子玉川などの商業施設がカバーできるが、帰宅困難者施設や避難所において、wi-fi設置が必要と考える。見解を伺う。

 

 

成果

・通信事業者団体が、平成26年4月に「大規模災害発生時における公衆無線LANの無料開放に関するガイドライン」を作成し、無料開放する際の災害規模や、周知方法等についてとりまとめた。

・Wi-Fiは、駅やファーストフード店など、人の多く集まる場所に設置され、契約者が有償で利用しているが、これらを災害時に無料開放することは、その場にいた被災者が通信や情報収集等を行う上で有効。

・避難所となる学校への設置は、停電時の通信機器への電源供給や、平常時の利用が想定されないという課題があるが、今後、国の動向などを注視しながら有効性等について研究する。