ひうち優子のブログ

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平成28年第1回定例会 予算委員会9 文教所管1

カテゴリー:定例会

予算委員会のご報告で、文教所管と補充の投稿を失念しておりました。ごめんなさい・・・

文教委員会所管

●滞在型図書館
●小中学生への自転車運転のための道路標識教育

 

滞在型図書館

今後の図書館の方向性

・私は、図書館に対するニーズは社会情勢、時代変化のなかで多様化してきており、今後の図書館は、ただ本を貸出すだけでなく、機能別に分けた図書館整備が必要と考える。
・具体的には、
○フロー型図書館「図書館カウンター」
○拠点図書館「滞在型図書館」
○図書館に行かずとも本の貸出・返却ができる「電子図書館」
その中でも、今回は、新たな形の拠点図書館、「滞在型図書館」について、取り上げ提案する。

 

拠点図書館「滞在型図書館」


課題
区内の拠点となる16の地域図書館は、インターネットが普及する前にできた施設であり1つの地域図書館にすべての図書館機能をもたせるよう設計、運営されている。
また、現在の図書館は、一日余暇を過ごすというよりは、ただ本を貸出すもとが主であり、閲覧席も少なく、閉館する時間も19時と早い。
 

 他自治体の例

先日、滞在型図書館である江戸川区の篠崎図書館、千葉県八千代市の中央図書館、千代田区の日比谷図書文化館を視察してきた。
篠崎図書館は、もともとあった篠崎図書館を改修。「大人のための図書館」と題し、児童書は一切置かずターゲットを大人に絞り、夜21時30分まで開館。駅直結でカフェやセミナールームを併設。ネット環境がかなり整っており、Free Wi-Fiはもちろんのこと、パソコンを持ち込める閲覧席、それとは別にパソコン室もあり、ネット環境の整備が優れていた。
八千代市の中央図書館は、ICタグをフル活用し、セルフ貸出・セルフ返却・予約した本のセルフ貸し出しが特徴的で、また閲覧席を、勉強ができるスペース、個室利用、グループ利用と各種の役割で配置し、中高生の学習の場としても利用されており、図書館で、一日過ごすことができる、まさに滞在型図書館の代表格であった。
千代田区日比谷図書文化館は、なんといっても、カフェとダイニングが素敵で特徴的。また、コンベンションホールや有料の閲覧席があり、閲覧席も一部ネット予約可能となっており、働く世代の方々をターゲットにした、東京の中心的な区の、滞在型図書館であった。

課題解決に向けた質問・提案

そこで、今後の拠点図書館について、4つの提案をしたい。
1
点目、まず、Free Wi-Fiと電源の整備し、パソコンを持ち込める席を用意。それとは別に、パソコン室を整備し、インターネット環境を充実させる。
2
点目、ICタグを導入し、セルフ貸出・返却、予約本のセルフ貸出等を行い、人件費を削減する。
3
点目、閲覧席を大幅に増やし、時間制、ネット予約可、有料自習室、中高生の学習室、個室、グループ使用など、様々な用途で使用できるようにする。
4
点目、例えば、渋谷の森の図書室のように、お酒を飲みながら本を読むことができるようなカフェを併設し、憩いの空間を提供する。

世田谷図書館では、業務委託を一部導入し、事業者も決定した、とのこと。
まず、世田谷図書館に、以上の4点を導入していただきたい。
また、梅丘図書館は老朽化しており、建て替えが必要。現在、建て替えに向け、基本構想策定中だが、指定管理者制度を導入して、これらの提案、ネット環境の整備・ICタグ・閲覧席の充実・カフェ等を取り入れて、区民の皆様が一日中余暇を過ごすことができるような、素敵な図書館にしていただきたい。

 

 成果
・4月より、一部業務委託を導入して新館開館の準備を予定している世田谷図書館では、Wi-Fi等のICT環境を整備し、窓側に閲覧席の確保を進めてまいる。また、飲料の持ち込みを可能とする等、すごしやすい図書館づくりを進める。
・ICタグの導入は、図書館ビジョン第1期行動計画で、平成29年度導入を検討することとしており、UHF帯ICタグ等の新しい技術も視野に入れて、検討を進めてまいる。
・地域図書館での自主事業の実施等については、今後の民間活力導入検討のなかで考える。世田谷図書館の9月グランドオープンに向けて、居心地のよい魅力的な空間づくりを目指す。
・梅丘図書館は、「図書館ネットワークの構築」に基づき、今年度、基本構想の策定を進めているところ。
・ビジョン策定後初めての改築となる梅丘図書館は、基本構想策定委員会の開催、2回の区民参加のワークショップの実施、梅丘中学校等へのアンケートを実施しているなかでは、羽根木公園と一体した図書館や、委員からご提案いただいた、インターネット環境の充実や、交流スペースの設置等についても、多くの意見をいただいている。
・図書館の対しては、図書を静かに読む環境と交流の場として会話ができる環境というそれぞれのニーズがあり、両方の共存が求められていると考えている。閲覧席の確保やICタグ導入検討も踏まえ、「知と学びと文化の情報拠点」にふさわしい地域の特色を活かした魅力ある地域図書館を目指して基本構想をまとめていく。